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熊本県民と阿蘇のオオルリシジミ
熊本城天守閣。
宇土櫓【うとやぐら】から金峰山をみたところ。
金峰山でカメラとネットを持ってうろうろしている私にあちこちで現地人男性3人が声をかけてきた。
なにやら相当怪しい奴だとおもっているのは間違いない。
彼らは私が蝶愛好家であることを知ると全員が、阿蘇でオオルリシジミを採って捕まった悪い蝶マニアがいるんだよといった話をしてくれた。
飲み屋の主人も私が金峰山で蝶の写真を撮るというと、同じ話をした。
タクシーの運転手もその話を何回もした。
前日、ゴム長靴を買う時の店員も同じ話をした。
金峰山山麓のアザミ荒れ地に隣接する家の方も、へー、北海道から蝶採りですかと驚きながらも同じ話をした。何じゃこれは .......... 。
2012-6-7 に 保護区域内でオオルリシジミ幼虫を採集した男女5人がつかまった事件があり熊本県界隈ではとりわけ大きく繰り返し報道されたもよう。
2014-5-7 熊本県南阿蘇村の牧草地で高松市からきた70代男性3人が絶滅危惧種(1B)オオルリシジミ56頭を密漁中のところを警察に通報されてつかまり書類送検された。
これらの事件は熊本界隈では、マスコミこぞって、それこそしつこいほど繰り返し報道された模様で熊本県民には オオルリシジミ→ 悪徳蝶マニアの密猟→ 標本高額で売買 といったワンパターン条件反射が完全に刷り込まれてしまったようだ。
平成16年12月7日施行の熊本県野生動植物の多様性の保全に関する条例違反。 オオルリシジミそのものは 熊本県野生動植物の多様性の保全を必要とする生物 として 2004年(平成17-5-20)に種指定されている。
オオルリシジミ。指定前の古い標本。
一方、詳細は不明だが オオルリシジミ、ゴイシツバメシジミ、タイワンツバメシジミ のほか オオウラギンヒョウモン、ウラジロミドリシジミ、ゴマシジミ、ミドリシジミ のほか ダイコクコガネ、モートンイトトンボ、グンバイトンボ、コバネアオイトトンボ、ハッチョウトンボ が熊本県希少野生動植物の保護に関する条例に基づき指定種とされて H3 からH25 にかけて順次 採集禁止ないし採集などもってのほかといった状態になっているようだ。
もっと詳細はわからないが、採集行為一般を禁止するいわゆる保護地域もあるだろう。
さらに国の指定などもからみ、多くの希少生物が 2重3重4重の法律にかかわるかたちでがんじがらめの採集禁止状態である。
是非、採集禁止しっぱなしだけで終わらず生息環境の保全と毎年の発生状況のモニタリングにも努力していただけるようお願いしたい。
何故か行政は採集禁止まではひどく熱心だが(ここまではお金がかからない)、もっとも大切な生息環境の保全と毎年の発生状況のモニタリング(これには相当カネやマンパワーが必要)は一般的におざなりにされる傾向があるような気がする。
この点、長野県の 北御牧のオオルリシジミを守る会 の活動は特筆ものです。
もはや熊本県では私は現状を知らなかったとはいえ、うかうかネットなど持って歩き回れない感じ。
とがめられたり職務質問などされなかったのは幸いであった。
北海道ではまだ規制種や採集禁止地域はさほど多くはないが、本州方面では昆虫は実際にネットで採るのではなくカメラやビデオで撮る時代になりつつある。
少なくとも比較的若い昆虫愛好家の考え方はそのように大きく変化しつつあるとおもう。
また画像撮影機能つき携帯電話などの発達で一般市民も怪しい者を容易に通報できる社会環境は密猟者と誤解されやすいネットマン(高齢者が多い)にはつらいところであろう。
金峰山でみたゾウムシ。
これで熊本の蝶の話は終了します。
金峰山山頂の神社。
金峰山山頂へピクニックにきた幼稚園児たち。
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熊本県民と阿蘇のオオルリシジミ
熊本城天守閣。
宇土櫓【うとやぐら】から金峰山をみたところ。
金峰山でカメラとネットを持ってうろうろしている私にあちこちで現地人男性3人が声をかけてきた。
なにやら相当怪しい奴だとおもっているのは間違いない。
彼らは私が蝶愛好家であることを知ると全員が、阿蘇でオオルリシジミを採って捕まった悪い蝶マニアがいるんだよといった話をしてくれた。
飲み屋の主人も私が金峰山で蝶の写真を撮るというと、同じ話をした。
タクシーの運転手もその話を何回もした。
前日、ゴム長靴を買う時の店員も同じ話をした。
金峰山山麓のアザミ荒れ地に隣接する家の方も、へー、北海道から蝶採りですかと驚きながらも同じ話をした。何じゃこれは .......... 。
2012-6-7 に 保護区域内でオオルリシジミ幼虫を採集した男女5人がつかまった事件があり熊本県界隈ではとりわけ大きく繰り返し報道されたもよう。
2014-5-7 熊本県南阿蘇村の牧草地で高松市からきた70代男性3人が絶滅危惧種(1B)オオルリシジミ56頭を密漁中のところを警察に通報されてつかまり書類送検された。
これらの事件は熊本界隈では、マスコミこぞって、それこそしつこいほど繰り返し報道された模様で熊本県民には オオルリシジミ→ 悪徳蝶マニアの密猟→ 標本高額で売買 といったワンパターン条件反射が完全に刷り込まれてしまったようだ。
平成16年12月7日施行の熊本県野生動植物の多様性の保全に関する条例違反。 オオルリシジミそのものは 熊本県野生動植物の多様性の保全を必要とする生物 として 2004年(平成17-5-20)に種指定されている。
オオルリシジミ。指定前の古い標本。
一方、詳細は不明だが オオルリシジミ、ゴイシツバメシジミ、タイワンツバメシジミ のほか オオウラギンヒョウモン、ウラジロミドリシジミ、ゴマシジミ、ミドリシジミ のほか ダイコクコガネ、モートンイトトンボ、グンバイトンボ、コバネアオイトトンボ、ハッチョウトンボ が熊本県希少野生動植物の保護に関する条例に基づき指定種とされて H3 からH25 にかけて順次 採集禁止ないし採集などもってのほかといった状態になっているようだ。
もっと詳細はわからないが、採集行為一般を禁止するいわゆる保護地域もあるだろう。
さらに国の指定などもからみ、多くの希少生物が 2重3重4重の法律にかかわるかたちでがんじがらめの採集禁止状態である。
是非、採集禁止しっぱなしだけで終わらず生息環境の保全と毎年の発生状況のモニタリングにも努力していただけるようお願いしたい。
何故か行政は採集禁止まではひどく熱心だが(ここまではお金がかからない)、もっとも大切な生息環境の保全と毎年の発生状況のモニタリング(これには相当カネやマンパワーが必要)は一般的におざなりにされる傾向があるような気がする。
この点、長野県の 北御牧のオオルリシジミを守る会 の活動は特筆ものです。
もはや熊本県では私は現状を知らなかったとはいえ、うかうかネットなど持って歩き回れない感じ。
とがめられたり職務質問などされなかったのは幸いであった。
北海道ではまだ規制種や採集禁止地域はさほど多くはないが、本州方面では昆虫は実際にネットで採るのではなくカメラやビデオで撮る時代になりつつある。
少なくとも比較的若い昆虫愛好家の考え方はそのように大きく変化しつつあるとおもう。
また画像撮影機能つき携帯電話などの発達で一般市民も怪しい者を容易に通報できる社会環境は密猟者と誤解されやすいネットマン(高齢者が多い)にはつらいところであろう。
金峰山でみたゾウムシ。
これで熊本の蝶の話は終了します。
金峰山山頂の神社。
金峰山山頂へピクニックにきた幼稚園児たち。
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