藤澤浮世絵館の新しい展示「江の島詣と浮世絵で見る弁財天信仰の歴史」が始まり、江戸時代の江の島詣と弁財天信仰の歴史を描かれた浮世絵を観てきました。
今回は、「東海道五十三次コーナー」・「藤沢宿コーナー」・「江の島コーナー」・「企画展示コーナー」の4コーナーで、57点の名作品が展示されています。
東海道五十三次コーナー「江の島詣と浮世絵で見る弁財天信仰の歴史」では、江嶋縁起に関わる絵巻物や弁財天が描かれた15点の作品が展示されています。
歌川国芳の弁財天が梅の木や松など目出度い木々を育てている福神図の作品
英齊の日本五弁天の金華山の大金寺を描いた作品
歌川国安の江戸時代の江の島参詣模様を描いた錦絵の作品
藤沢宿コーナー「木版画家・山岸主計と近代作家たち」では、山岸主計など4人の作家の木版画が9点展示されています。
遊行寺のシンボルの大銀杏と本堂を現代風に描いた作品
江の島海岸や七里ガ浜、辻堂海岸から富士山を望む湘南海岸の絶景が描かれた作品も多く見られます。
江の島コーナー「江の島浮世絵の始まり」では、江戸時代に江の島詣で賑わった弁財天開帳の光景が描かれた浮世絵の始まりの書画の作品が13点
相州江ノ島弁財天御開帳繁栄の図の作品では、江ノ島全体を圧縮して描かれています。
企画展示コーナー「江の島詣と浮世絵で見る弁財天信仰の歴史」では、歌川広重など多くの浮世絵師の20点の作品が展示されています。
歌川国貞の富士山と江の島を背景に江の島詣の3人の女性の様子を描いた作品
歌川広重の江ノ島弁財天開帳参詣群衆之図と岩屋之図を描いた作品
歌川芳雪の江の島詣春の賑いの作品では、荒波の七里ガ浜海岸に銭を投げて子供に拾わせる光景が描かれています。
歌川国郷の江ノ島弁財天開帳参詣群衆之図では、大群衆が集い賑わう光景が描かれています。
江ノ島の当時の様子を描かれた撮影スポットが設置されて人気スポットとなっていました。
現在も観光地として賑わう江の島を浮世絵を通じて当時の江ノ島文化を学ぶ機会となっていました。
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