MR.コールマンの挑戦日記

セカンドライフを迎えて趣味のランニングや街歩き、スケッチ水彩画、地域活動などの日常のあれこれを綴っています。

パンダ騒動に思う

2011年02月23日 | うんちく・小ネタ

この2、3日は、中国から上野動物園にパンダが到着するという「事件?ニュース?」が、メデイアにより過大に報道されており、各局のニュースのみならずワイドショーにまで時間帯を占拠しており、いささかいい加減にしろと言いたい程のバカ騒ぎである。

成田空港にリポーターを派遣してパンダのラッピングをしたANA便の到着を実況中継する有様で、「パンダ・パンダ・パンダ・・・パ・パ・パ・・・」と歓迎ぶりを伝えたが、覚めた視聴者がどれほど多かったか、我が知人の多くは呆れていた。

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上野や浅草など周辺の歓迎ぶりまで取り上げられ、「ワクワクしてくる・・・」とか、「早く見たい」などファンの言葉が紹介されているが、果たしてこの異常な騒ぎぶりは本当か?と疑いたくもなる。

メディアのパンダ報道には凄まじいものがあるが、決して「パンダが嫌いだ」とか「興味はないよ~」という否定的なコメントなど出るはずが、このためにかかる費用や代償がどうなっているかなどを理解しての回答などは、殆ど報道されていないようだ。

確かにパンダは子ども達には、その動きなどは可愛いかもしれないが、どうしても見たいというならば、上野動物園だけではなく、和歌山・白浜のアドベンチャーワールドには、8頭もいるではないか・・・・

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報道によると、今回のパンダのレンタル料は、年間8000万円で10年契約の総額8億円をあの中国に支払うそうだ。さらに、動物園では約9000万円をかけて豪華なパンダ舎を改修したのだという。

しかも、パンダに与える餌代が一日1万5千円だそうで、これらの費用は、東京都の税金から出費されるというが、どうも納得できない。受益者負担が原則ではないのだろうか。

以前にも、借用していたパンダが死亡した時には、膨大な賠償金が支払われたそうであるが、こんな費用こそ無駄な費用ではないのだろうか?

石原都知事もメデイアのインタビューには、「都民が喜ぶんなら いいんじゃない?・・・」とそっけない回答だったが、本音はこの財政困難なご時世に「冗談じゃないよ~」と言いたかったのではないだろうか?待機児童対策や子育て費用へ振り向ければ、どれだけ都民の生活に役立つのだろうかと考える程である。石原都知事も嫌気が指して再出馬を断念したのだろうか

誰が仕組んでいるのか知れないが、中国の「パンダ外交」に乗せられて関係者も地元も躍らせているとしか思えない。

動物園の収入アップになるだろうし、グッズなどの経済効果も大きいかもしれないが、この対価を税金でやるべきことだろうか?

パンダを通じて友好を深めようとする戦略が見え透いており、2年前もそうだったようだが、たかがパンダの借り受けることで政界から経済界まで、その裏に潜む外交関係などの重大な影響を考慮しているのだろうか?

経済効果を声高にアピールしているが、地元地域のみに限られるものであり、外交上のリスクを考えて、「パンダ外交」が果たして今の時期にやるべきことかを考えるべきではないだろうか?

いろいろな意見もあるだろうが、その裏表の情報をしっかり伝えてどうあるべきかを考えなければならないと思うが?

コメント
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