先週のこと、小田急線に乗っていたら、向かいの席の初老の客の顔が何処かで見た顔なのだ。暫く記憶を辿ったが、その人がバックから分厚い本を取り出して読みだすと、やにわに付箋をどんどん張り付ける姿を見て思い当たった。
小田急線沿線は大学が多い。厚い本は背表紙にラベルがあったので、何処かの大学の図書館のモノだと推察が付いた。そして、付箋を貼る習性から研究者だと気付いた。
あの顔はテレビで二、三度見たことがある。歴史家の原武史だ。彼の本や論考は少し読んだことはある。元皇室の記者だった経験か、彼の書く関係は皇室や天皇の関係のモノが多い。
著作を読んでいるためか、勝手に親近感があって、話しかけたくなってしまった。
でも、こんな爺が話すのも如何と思って止めたが。