「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「孫の目」

2008年07月02日 | 家族・孫話
孫の手、と言えば「愛らしいもの・可愛いもの・金食い虫……」などとおおよそ相場が決まっている。
我が家の小2と幼稚園年長の孫兄弟は、好奇心のカタマリで、身体のあちこちに目が付いているのではないかと思わせるふしがある。

仕事帰りのじいちゃんにお茶の一杯も飲ませず、雨が落ちないのをいいことに散歩に引っ張って行く。ぬかるんだたんぼ道を走り回る。目当てはザリガニ。そんじょそこらにいるわけもないが、目を丸くして兄弟が探す。

ザリガニがいないと分かると、今度は石垣を這うカニ、次いで小川の瀬を泳ぐフナをすくおうとする。水面が低いため土手に腹這いになって懸命に網の手を伸ばす。すくえるわけがないことを悟るまでひたすら傍観。ようやくフナをあきらめ、今度は小さなトンボを追っかける。

1時間あまりの格闘の末、小さな川ガニを数匹ゲットして渋々帰る。そこで「じいちゃんあれ何か知っとる?」という。孫の目の先には、ハス田のコンクリート壁にピンクのソーセージが数個へばりついている。「あれはね、タニシの卵なんよ」と教えてくれた。

恥ずかしながら、この年まで、タニシの卵がピンク色で、人間の指くらいの大きさであることを知らなかった。急いでカメラを取りに帰った。
何処で誰に教わったのか、じいちゃんが教えられた。次は、このピンクの卵がふ化する頃を教えてもらってカメラに収めるぞー。

孫の鋭い目に圧倒されながら「老いては子に従え」という言葉をすんなり思い出した。子ではなく孫に従うほど、アタシはもうそんなに老いたのでしょうか。
この好奇心を大事に育てながら、タニシの成長を孫と一緒に見届けたい。
    (写真:ピンク色した、タニシの卵)

コメント (4)
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