「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「因幡の白兎伝説」

2009年06月13日 | つれづれ噺
水が張られた田んぼに、初々しい早苗が風に揺れるのとは、まったく逆の現象のお話し。

孫との散歩コースの一つに、シーズンが来ればガマの穂が手に取れる、荒れ放題の田んぼがある。 今は、秋に色づくガマの穂の花が咲いて、黄色い粉が風に飛ばされている。
ご存じの通りガマの穂は、池や沼などの浅い水中に群生する。夏から秋にかけて、茶色の花穂が人目を引く。

丸っこい棒状の、まるでソーセージかフランクフルトみたいな形をしていて、散歩のたんびに何本か家に持って帰るのが日課の一つになっている。冬になるとこの花穂の中から綿毛がブワーッと出てきて飛散する。1本の花穂から出る綿毛には約10万個の種があるという。

それはさておき、このガマが群生するということは、せっかくの田んぼが有効利用されず、荒れ放題にほったらかされているということである。「もったいない……」と貧乏性が頭をもたげる。地主には地主の言い分があるのだろう。しかしその周辺は、今は可愛い手のひらサイズの葉っぱが伸び盛りのハス田が広がっている。

ならばいっそのこと、隣接の耕作者にハスを作らせれば良さそうなものを。そこは我々素人が考えるほど単純なことではないのかも知れない。 無責任ながら、孫との散歩にはこういった自然が、そのまま残されている方が、話題や悪さには事欠かなくて有り難い。しかし、本当にそれでいいのか…??疑問は残る。

目くじら立てるのもいいが、けがをした”因幡(いなば)の白うさぎ”は、大国主命(おおくにぬしのみこと)の指示でガマの穂にくるまり、その花粉で止血して傷を治したらしい。などという昔話の世界に浸ってみるのもまたいい。

       ( 写真: 我が家のすぐ近くに群生するガマ )




















コメント (7)
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