吉香公園の花菖蒲が見事に咲き、「菖蒲祭り」が開かれるこの時期、年中行事のひとつとして会社のOB会が行われる。 正式には「○○岩国工場定年退職者の会」という、名前も長いが歴史も長い大切な会である。
会員資格を得るには一応基準がある。少なくとも、55才までは会社に在籍した人ということになっている。大半が資格を得て、OB会会員になるが、中には事情があって途中棄権する人も多く見てきた。
ならぬ辛抱するが辛抱(違ったかな)で、どうにかその権利を得て大きな顔をしてOB会に参加したのは、ついこの前のような気がする。資格取得と同時に、新潟の恩師の元へ定年退職報告旅行に飛んだのも、まだはっきり記憶にある。 と思っているうちに、随分後輩が増えてきた。あまり自慢にはならないが、中堅どころにさしかかっている。
風格が出てきたというべきか、単なる年をとったと言うべきか……判断は分かれる。
一応、厳しい就職戦線をくぐり抜け、大企業の一員になったわけだから、出来れば無事定年まで勤めて、胸を張ってOB会の仲間になりたい…という気持ちは、正直なところあった。
途中でケツを割ることはある種の恥辱…という意識もあった。只しがみついて来たばかりではなかったことも自身を持って言える。しかし、よくぞ耐えた…と、あの時ほど自分で自分に褒美をやろう、と思ったことはないほどの感慨であったことを思い出す。
そして今なお、誰に聞かれても何を聞かれても、指を折るほどのやることを持っている、やりたいことを持っているという気楽さがあるのは嬉しい。
会の冒頭で、過去1年間の逝去者への黙祷を捧げるシーンがある。出来ればもうしばらく、黙祷を捧げる立場でいたい。それには、やはり自分磨きで刺激を与え続けなければ……。
( 写真: 錦帯橋を望む大きなホテルで開かれた197名のOB会大宴会 )
会員資格を得るには一応基準がある。少なくとも、55才までは会社に在籍した人ということになっている。大半が資格を得て、OB会会員になるが、中には事情があって途中棄権する人も多く見てきた。
ならぬ辛抱するが辛抱(違ったかな)で、どうにかその権利を得て大きな顔をしてOB会に参加したのは、ついこの前のような気がする。資格取得と同時に、新潟の恩師の元へ定年退職報告旅行に飛んだのも、まだはっきり記憶にある。 と思っているうちに、随分後輩が増えてきた。あまり自慢にはならないが、中堅どころにさしかかっている。
風格が出てきたというべきか、単なる年をとったと言うべきか……判断は分かれる。
一応、厳しい就職戦線をくぐり抜け、大企業の一員になったわけだから、出来れば無事定年まで勤めて、胸を張ってOB会の仲間になりたい…という気持ちは、正直なところあった。
途中でケツを割ることはある種の恥辱…という意識もあった。只しがみついて来たばかりではなかったことも自身を持って言える。しかし、よくぞ耐えた…と、あの時ほど自分で自分に褒美をやろう、と思ったことはないほどの感慨であったことを思い出す。
そして今なお、誰に聞かれても何を聞かれても、指を折るほどのやることを持っている、やりたいことを持っているという気楽さがあるのは嬉しい。
会の冒頭で、過去1年間の逝去者への黙祷を捧げるシーンがある。出来ればもうしばらく、黙祷を捧げる立場でいたい。それには、やはり自分磨きで刺激を与え続けなければ……。
( 写真: 錦帯橋を望む大きなホテルで開かれた197名のOB会大宴会 )