寒波が戻ってくるという予報はあった。それにしても激しい霙(みぞれ)。
ここらあたりでは、真冬でも昼間の雪が積もることは滅多にない。
それなのに、あれよあれよという間に、横風を伴った霙が畑を白くしていく。団地の道路はシャーベット状。アオサギのねぐらも、風が霙が容赦なく襲う。
海水浴で食べるかき氷のミゾレは有り難いが、ようやく暖かくなりかけた春を目の前にした横殴りの霙は、人間様も鳥たちも震え上がらせてしまう。
ここ2・3日の気象は真冬へ逆戻りとか。3月に一度や二度はやってくるこのような寒波に耐えて春を迎えることは充分承知している。それでも真冬にさえこんな荒れ方は一度もなかったのに、今頃になってなんで??と言ってみたくもなる。
今日の霙が、この冬の名残の雪なら、降る時を知り降り方を知っているはずだ。
“……なごり雪も降る時を知り~~……
いま、春が来て君はきれいになった~去年よりずっときれいになった~~”
今日は公立高校の入学試験。この寒波を上手にやり過ごしたら、本格的な春がやってくるのだろう。
( 写真:午前中には真っ白くなった近くの山も夕方にはホンのウッスラ雪化粧 )