今日のトピックスは、なんといっても世界の注目を集めた人命救出作戦であろう。
国民生活を左右する補正予算国会と言われながら、展望が開けない国会中継が霞んで見えてしまう。
チリの鉱山落盤事故で地下に閉じこめられた作業員の救出作業が行われ、一人また一人カプセルで引き上げられている。
世界中が注目する中で行われた33人の救出作戦。
早いのか遅いのかはよく分からないが、兎に角地獄の底から神や仏に守られ、救出作戦という人間の叡智によって、全員助け出されるであろうことは、まさに拍手喝采である。
救出された一人は「今回の事故に遭い、これからまた何があっても正面から立ち向かっていける。自分の前には神と悪魔の両方がいて、私は神の手を離さず握りしめていた。決して神は私を見放さないと信じていた。我々を救うために偉業を成し遂げてくれる人たちがいると、私たちは確信していた」と述べている。
生きることに対する執着、飽くなき挑戦。こういったものは、いつの間にか神仏を味方に付けることで、大きな力を授かるものと信じている。
辛さの向こうに見えて来るほのかな明かりを信じて「命の重み」を今一度思い起こし、生きることの尊さに思い至るとき、人はひと皮むけるのだろうか。
生きていることは本当に素晴らしい。
それもちょっと前向きになれたら、もっと素晴らしいものになるのだろう。
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