食の細い孫のカー君。
おしゃべりが入り始めると食べるのも時間がかかる。
「カー君はドンくさいのかね~?なかなか食べ終わらんじゃ」と水を向ける。
「オレはね、ドンくさいんじゃないんよ、ばあちゃんの作ったものがおいしいからゆっくり食べるんよ」と立派げな小理屈をのたまう。
そんなカー君が何を思い出したのか「ばあちゃんのコロッケが食べたい」と急に電話で注文を寄越す。
仕方なし、二家族分40個あまりを手間ひまかけてこしらえる。じいちゃんは見ているだけ。
その半分を大皿に盛って届けると、匂いをかいだだけで「ヤッター!ばあちゃんのコロッケだ」と喜ぶ。
「オレのために作ってくれたんじゃろ、ばあちゃんありがと、おいしいね」
「やっぱりね、ミンチが入っとる。ばあちゃん、ミンチ入れるの大変なん?」
どこかで誰からか聞きかじった話が耳に残っていたのだろう、ミンチの話までする。
コロッケが食べたかったのか、どこかで聞いたミンチの話を確かめたかったのか、どっちが主役か定かではない。確かなのは、手作りコロッケはお母さんに頼むよりばあちゃんの方が確実だということを知っていることだ。
外で仕入れてくる耳学問にもちゃんと答えを出してやらないといけない。面倒くさがらずに全てを聞いてやろうとすると、色んな小理屈を述べる小学2年生。
話は尽きない。 退屈などしているヒマはない。
( 写真: カー君のために作ったホカホカのコロッケの山 )
おしゃべりが入り始めると食べるのも時間がかかる。
「カー君はドンくさいのかね~?なかなか食べ終わらんじゃ」と水を向ける。
「オレはね、ドンくさいんじゃないんよ、ばあちゃんの作ったものがおいしいからゆっくり食べるんよ」と立派げな小理屈をのたまう。
そんなカー君が何を思い出したのか「ばあちゃんのコロッケが食べたい」と急に電話で注文を寄越す。
仕方なし、二家族分40個あまりを手間ひまかけてこしらえる。じいちゃんは見ているだけ。
その半分を大皿に盛って届けると、匂いをかいだだけで「ヤッター!ばあちゃんのコロッケだ」と喜ぶ。
「オレのために作ってくれたんじゃろ、ばあちゃんありがと、おいしいね」
「やっぱりね、ミンチが入っとる。ばあちゃん、ミンチ入れるの大変なん?」
どこかで誰からか聞きかじった話が耳に残っていたのだろう、ミンチの話までする。
コロッケが食べたかったのか、どこかで聞いたミンチの話を確かめたかったのか、どっちが主役か定かではない。確かなのは、手作りコロッケはお母さんに頼むよりばあちゃんの方が確実だということを知っていることだ。
外で仕入れてくる耳学問にもちゃんと答えを出してやらないといけない。面倒くさがらずに全てを聞いてやろうとすると、色んな小理屈を述べる小学2年生。
話は尽きない。 退屈などしているヒマはない。
( 写真: カー君のために作ったホカホカのコロッケの山 )