“ 奥山に もみじ踏み分け 鳴く鹿の
声聞くときぞ 秋は悲しき ”
こちら中国地方では、山肌を染める紅葉にはまだ少し時が要りそう。
10月も終わりが近づき、一気に肌寒さをおぼえると、行く秋が愛おしくさえ思える。
特に今年は、ホンの短かい秋だっただけに、その感が強い。
和歌も俳句も、一様に秋はもの悲しい季節の象徴になっている感がある。
中でも雅名を「紅葉鳥(もみじどり)」と呼ばれる鹿は、秋が深まると連れ合いを求めて悲しい声で鳴くそうな。
ただ個人的には、春先から撒き始めたタネが大きく実を結ぶ「岩国検定受験者募集」の秋であった。現在のところ満足の域ではないが、確かな実りを見せている。
今ひとつは、念願の坂本龍馬の足跡を、この足で辿った最高の秋でもある。
今日の日本列島、この秋一番の冷え込みとか。
旭川では平地で降る雪が行き交う人を白くお化粧していた。
あれほど暑さに閉口した秋口の残暑から、一足飛びの冬の寒さ。これほどの変わりようにはついて行きにくくなる。体調管理、追い付けるかな・・・?
一方で台風14号発生。進路に当たる奄美大島地方は、未曾有の豪雨被害の復旧もままならない今、新たな被害が心配される。
なんとか、これ以上の大きな災害とならないよう祈るばかりである。