ピンク色の愛らしいスイトピーが咲いた。
母の日に間に合った。 孫兄ちゃんの顔が思わずほころぶ。
五年生になった孫兄ちゃんがまだ4年生の秋、なけなしのお小遣から苗と肥料を買って来たのがこのスイトピー。その時は花の色は分からない上に、今にも折れそうなヒョロヒョロと10センチほど伸びた苗。育てるのに苦労した。特に今年の冬は寒かった。ビニールで風除けしたり、細めのおろぎを立てかけたり・・・。
多くを語らないシャイな孫兄ちゃんが、何を思ったのか初めて自分の意志でジジ・ババにプレゼントしてくれた命ある花の苗。これを枯らしてなるものか。あれこれがんばって、ついに咲かせた記念の花。赤いカーンーションほどの派手さはないが、物静かにそれでいてしっかり咲いている姿は、いかにも孫兄ちゃんを思わせる。
母の日と言われても、祝って上げる相手はもういない。
祝ってくれる候補は二人いる。一人は秘かにピアスをプレゼントしたようだ。
今一人は、厄介掛けることはあっても母の日プレゼントなどとは縁がない。
「ははの日」。二人の子供を育てたのだから、ははに点々がついて「ばばの日」が似合っている。だから孫が、花の苗や、バアチャンの絵を描いて祝ってくれている。
母の日さえ気が付いているのかいないのか分からないセガレ君。
そんな彼をちゃんとフォロー出来るパートナーの話をちょっとだけしてみようかな・・・。