「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「やっぱり何か変?」

2012年03月27日 | 季節の移ろい・出来事

  
  1羽が監視。他は潜り込んで食事中         仲良く4羽が食後の一休み   

帰って来た。ようやく姿を見せてくれた。
今年に限っては全く鳴き声も姿もなく、おかしい、おかしいと思っていた小鳥がようやく戻ってきた。ヒヨの一団がクロガネモチの実を食べに来た。

但し、どう考えても昨年までとは様子が違う。明らかに違う。
やっぱり何か変、違和感をおぼえる。

これまでの経験則ではあるが、ヒヨという鳥は極めて夫婦仲がいい。そう見える。
ひと組のつがいがしっかり縄張りを持っている。我が家のクロガネはAつがいの縄張り。向こう側のクロガネはBつがいの縄張り。どちらかがそのルールを侵しそうになると、それこそけたたましい声を張り上げて追い払う。絶対に妥協することはない。従ってこの時期は、ヒヨの縄張り争いの声は否応なしに耳に入る季節の音の一つである。

ところが今年は違う。縄張り意識もなければつがい同士の争いも全く無いかのようにおとなしい。あのピーッピーッという甲高い威嚇の鳴き声は全くない。声を潜めているかのようだ。しかも今日の日差しの中、我が家のクロガネには一度に6羽も7羽も同時にやって来る。しかもリーダーのような1羽が少し高みで周囲の様子を監視する。他のものは一斉に枝葉の中に潜って食べるわ食べるわ。

一旦お腹が太ると、すぐ近くの枯れた檜の枝に4羽も5羽も一緒に留まって仲良く食後の一休み。もちろんけたたましい声など全く聞こえない。

一体何があったのだろう。ここ2・3日前まで全く姿を見せなかったこと自体尋常ではない。その上、仲良く集団で餌まで分け合うこの不思議さ。
学説によると、猛暑酷暑の夏と、極寒の冬に耐えきれず、個体が半分くらいに減ったのだという。それとこの集団生活の仲の良さとどう結び付けるのだろう。ひょっとすると、あの東日本大震災以来、お互いが助け合い絆を深めて行こうという人類の悲壮な叫びが、あのヒヨ達にも理解できているのだろうか。
もしそれなら納得がいく。

そうはいっても、小鳥たちには小鳥たちの世界があり生き方があると思う。
何も縄張り争いを奨励するものではないが、小鳥たちらしい元気な声や姿は欲しい。そんな自然の営みから、人間は知らず知らずのうちに大きな癒しを受けているのである。

コメント (5)
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