「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「雨宿り」

2013年09月03日 | つれづれ噺

                  
                       カエルさんの雨宿り

朝のうち、ホンの束の間の明るさが東の空に広がる。
ひょっとしたら久しぶりの太陽を拝めるのかな、気持ちの中でちょっとだけ晴れ間を期待してみる。
なんのことはない、みるみるうちに真っ黒い雲が空一面に。くるかな・・・思うが早いか落ち始めた。それも大粒。

実は午前中にボランティアの予定がひとつ入っていた。
重い大きな木箱を5箱ばかり、軽トラックで運搬するという、雨は要らない青天作業。
保管庫から積み込むまでは辛うじて待ってくれた雨。ところが運搬先でおろす頃にはかなりの降りがきた。
7・8人寄ってたかって大急ぎ。建物の中に抱え入れたとたんに、それこそ向こう先が見えないほどの篠突く雨。

あわてて帰ることもなく、少し小やみになるのを待つ。 これもひとつの雨宿りという構図ではある。
ただ小生の頭に描く “雨宿り” とは、もっと風流なものであるはずであった。
雨宿りという言葉のイメージからすれば、見知らぬ家の軒先に身を寄せ、さーっと来た通り雨をやり過ごす・・・。
そこへ同じような境遇の若いご婦人も軒下に入って来る。思わぬ足止めを食った者同士、恨めしげに空を睨みながら一言二言交わすうちに、思わぬ恋物語に発展する・・・ そんな甘い夢みたいなことをチラッと頭の片隅で想像していたのかな?

ところがどうだ、今日の雨の半端でないこと。通り雨?そんな生易しいもんじゃない。こんな雨で小さな軒先でも借りようものなら、靴もズボンもぐっちょぐちょ。色気も何もあったもんじゃない。
ことほど左様に、今年の雨は、雨宿りの情緒さえかき消してしまうほどの大雨が続く。
幸か不幸か、今日の雨宿りは、いかついおじさんばかりだったので、甘い話などハナから期待もしていなかったが、それにしても可愛げのない厳しい雨ではある。

こんなとき、「あまやどり」と題した気の効いた演歌でもあれば、その歌詞をここに並べようと探してみた。
残念ながら「あまやどり」をタイトルにしたものが見つからなかった。まあいっか、こんな大雨もやがて静かな秋の雨から時雨に変わる。その時を待って、脳味噌をかき回してでも雨宿りをテーマに一句ひねってみるとしようか。

コメント (2)
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