「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「バーバの教え??」

2018年01月17日 | 家族・孫話

         

夕方5時、放課後児童教室に預かってもらっている2年生の悠雅君を迎えに行った。
珍しく大きなビニール袋を抱えてクルマに乗り込もうとする。「そりゃ何かね?」尋ねると「ばあちゃんへのおみやげ」と言う。それ以上は深く聞かずに帰りついた。「バアチャン、今日はおみやげもらってきた」誇らしげに言う。

差し出す袋の中から、葉っぱの付いた1本の大根と、大根の部分は取り除いた葉っぱだけが数本出て来た。
「どうしたの?」「これはね、オレらの学校の畑でとれた大根なんよ」とニヤリ。「オレは大根の葉を付けたままもらったんよ。みんなは葉っぱがいらんというから、ばあちゃんにもらって来たんよ」。至って大真面目。
そして「ばあちゃん、明日は煮てね」と。

今年の我が家の大根は、何が災いしたのか丸っきりの不作。今まで見たこともないほど太らない。聖護院大根が、まるでカブの大きさにしかならない。その大根を畑で抜いたとき「こりゃ困ったねー、葉っぱばかり茂っていて大根が小さいから、葉っぱも捨てずに煮て食べようね」と、ばあちゃんが悠雅君に語りかけたことがあった。その会話を忘れずにいたのだろうか。それにしても、友達が持って帰ろうとしない大根の葉っぱを、「オレが持って帰る」と主張した勇気。それがばあちゃんへのみやげであり、自分のお腹を満たすことを知っているのである。

あの、スポーツ万能、アウトドア派のやんちゃ坊主のすることとは思えない、大根葉事件?
本人もよくぞ臆面もなく主張したが、それを丁寧に持って帰らせる、放課後教室の指導員の手厚さにも感謝したい。
ジージとしては笑ってしまいそうだが、小2の孫君とばあちゃんの絆を象徴する部分として、笑いを抑えるのである。

「もったいな」という、現代人に一番欠ける人間性を、いみじくも指摘しているのかな。
そしてバアチャンの作る料理は、大根の葉っぱでも美味しいことをよく知っている彼ならではの味覚なのか。

家に着くなり「今日は何がある?」と尋ねるお腹を空かした大食漢の悠雅君。大いに物入りの上に日替わりメニューで待つバアチャン。「大変だね~」の言葉を飲み込ませる、悠雅君の思い遣りに触れた。

コメント (2)
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