平成を受け継ぐ新元号『令和』を発表する、菅官房長官
日本中が、いや、ある程度の世界が注目したであろう日本の、平成を受け継ぐ新元号。『令和』と決定した。
1カ月後には、この「令和」という新たな元号によって日本が動き出す。日本が動き出すということは世界が動き出す。
但し、現在では多くの国が「西暦」を採用しているため、1300年超の歴史のある慣行とはいえ、日本固有の元号制度であるため、世界中が受け止めてくれるわけではないことは、頭の中に入れておきたい。
そうは言っても、日本古来の天皇制では、天皇が変わるたびに新たな時代が生まれる。その生まれた新しい時代に命名する。人間一人ひとりに名前があるのと、基本的には似通ったものである。
今上天皇がご存命の内に「退位」を決意された。そして59歳になられた皇太子殿下が皇位を継承される目出度い儀式である。明治にしても大正・昭和も、天皇陛下が亡くなられた直後に、あたふたと皇位継承というパターンで来たのが、今回は特異な形で、ゆったりじっくり皇位継承のしきたりや儀式が運ばれるのは、少し安心した気持ちで眺めていられる。
新年度元号「令和」はどうして生まれたのか。どのような経緯があったのか。それらも明確に、官房長官、内閣総理大臣からの言葉と説明で納得がいった。改めて令和という時代を何年生きられるのか、新たな楽しみが生まれてきた。
『令和』の出典は、遠く万葉集の、梅の花を讃える和歌の字句から、意味合いも文字そのものも問題なしとして、日本を、各界を代表する有識者によって決定をみた。早く馴染んでいけたらいいと思う。
おふくろがよく言っていた。「明治・大正・昭和・平成という4代の天皇陛下に仕えて来たワシは幸せ者じゃ」と。そこへいくと小生など昭和・平成・令和と、せいぜい3代止まりであろう。
穏やかで、少しだけ右肩上がりの世の中であって欲しい。決して多くは望まない。