30年続いた「平成時代」が間もなく幕を閉じる。
新たに「令和時代」という年号がスタートする。その端境期に迎えた10連休。
平成天皇のご退位と令和天皇ご即位の儀式は、国家を上げての慶事であり、そのお祝いのための国民休日を集約した10連休。であることはすでに常識中の常識で、今さら何も言うことはない。
想像や言葉ではなく現実として迎えた10日間続く休日を、世の人々はどんな心境で受け止めているのだろうか、興味の沸くところではある。かく言う小生など、格別な旅の予定も、是が非でもあれだけは、といったような特筆すべき予定も計画もない人間には、というか、毎日が休みの高齢無職の多くの人々にとっては、如何なる心境なのだろうか。
そんな小理屈を並べるまでもなく、新天皇の誕生をお祝いするためと、例年のGWが重なった10連休として、軽く受け止めるのが多くの人の共通した考え方かもしれないねー。
振り返ってみるに現役の頃は、世の中が10連休と大騒ぎをしていても、工場の生産工程が完全停止しない限り、品質管理に明け暮れた小生の職場など、連休などは他人事で、ひたすら仕事をして来たな~という印象が強い。でもそれはそれで、まともに連休が取れないことを小さな声で愚痴ってはみても、「俺たちがこうして働くから多くの人間が休めるんだ」と言うある種のプライドと誇りをもってガマンしてきたように思う。
これと同じように、日本国民全員が何にもしないでボーっと休んでいるわけではない。10連休のお陰で普段よりも数倍忙しく立ち働く人たちの多いことも自覚しておきたい。さらに言うなら、10連休のお陰で仕事日数が減り、収入に打撃を受ける人だって少なくない。
世の中って本当に人それぞれ、一本調子には行かないことを、あれこれ考えさせられるチョー大型連休ではある。