ちょっと見ると、キューリの枝にスイカが。(画面の真ん中) よーく見ると、キューリを這わせるネットにスイカがよじ登って。
素人園芸でも、少し手をかけ、ちょっと熱心にやってみると、植物たちは色んなパフォーマンスを見せてくれる。
精一杯生きようとする植物の力強さに驚かされることもある。まさに今、そんなシーンが我が家の畑で展開されている。
巧まざる、スイカとキューリの競演。面白い。これからの日々の成長に目が離せない。
「木に竹を接ぐ」という言葉はよく耳にする。
性質の異なったものを接ぎ合せる意味から「物事の不調和なこと、条理に合わないこと」に使われる。
つまり、無理を押し通してもうまくはいかないよ、という負のイメージの言葉である。
ところがごらんの通り、スイカとキューリが見事に調和して、仲良くキューリのネットにぶら下がっている。
早い話が、スイカを4本植えたすぐそばにキューリを植えた。今年は格別に出来がよくて、スイカもキューリも勢いよく蔓を伸ばしている。
キューリに頑丈なオロギを立てネットを張った。それに気付いたスイカが、「人もすなり蔓伸ばしを、我も試みんとて蔓を伸ばすなり」
と思ったのかどうか定かではないが、見事にネットに沿って立ち上がっている。
ここ数年スイカを作り続けて来たが、こんな体験は初めてである。
スイカが2mもあるネットをよじ登って、実を付けるとは想定外であった。事実は小説より奇なり。と誰かが言ったねー。
でもこのまま成長して2kgも3kgにもなったら、巻き付けた細い枝蔓は切れてしまうだろう。ヨーシャッ、袋をかけて支えてやろう。
また一つ、暑さに向かって楽しみが増えた。孫達への自慢話も出来た。ヒッヒッヒかな。
よーく考えてみれば、スイカもキューリもウリ科の蔓性植物なのだ。言うなれば同類であり、近しい親戚みたいなものだ。
木に竹を接ぐほどの異物の混合ではないのだから、仲良くして当たり前と言えば当たり前。
ただ、スイカが高いところにぶら下がって成長するのを、これまで見たことがないという物珍しさに触れたということか。
いずれにしても、晴耕雨読。つらいことの方が多いが、こんな楽しみもあるということ。やっぱり続けるところに意義があるようだ。