「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「この陽射しを受けてこそ」

2019年07月30日 | 季節の移ろい・出来事

            

暑い。何度口に出しても暑いものは暑い。言うまいと思ってもやっぱり暑いと口をつく。
身体の芯から、やる気も根気も奪い去りそうな陽射し。「陽射し」と書けばまだなんとなく救われる可愛げがある。
「日照り」とくればニュアンスが少し変わってくる。それもジリジリとかの修飾語がくっつくと、耳にしただけで身体に毒である。

しかし考えてみるとね~。
4月半ばに植えた夏野菜が、適度な雨量と陽射しに恵まれてものすごい勢いで成長した。順調に実を付けていった。
中でもスイカの出来映えがよくて「今年は自慢できるかも」と一人ほくそ笑んだものである。ところが・・・・・・。
7月の陽射しを受けて、真っ赤に熟れて甘みを増す時期に来て、来る日も来る日も雨雨曇りまた雨たまに晴れ。これには参った。

伸びたスイカの蔓が水浸しになって、大半の葉っぱが枯れてしまった。10数個ゴロゴロしていたスイカが丸裸にされて、日照りをまともに受けている。
今は、生い茂る葉っぱに覆われた中で熟成する時期なのに。丸裸に太陽では、スイカだって火傷してしまう。
孫達の歓声も、遠慮無くかぶりつかせる夏の風物詩も、はてさて今年はどうなるんじゃろう。
壊滅ではないので、残されたスイカに刈った草などをかけて、スイカの熱中症対策を施している。

そんな中ちょっと目先を変えると、このギラギラ太陽の日照りを、あの大きな葉っぱで少しでも多く受け止め、根っこを太らせようとする植物もある。
岩国特産のレンコンである。もちろんお米もそうである。この日照りこそが、根っこを張らせ、米粒を大きく膨らませる貴重な栄養源である。
人間を弱らせる大敵でもあるが、万物を育む天の恵みでもあることを忘れちゃならんのだ、と納得してはいるものの、やっぱり暑い。

                 

そんな大きなレンコンの葉っぱを隠れ蓑にして、静かに食事を楽しむアオサギの姿が目の前に現れた。
このような穏やかな風景に出会えると、散歩をねだる孫との外歩きもマンザラでもなくなる。それにしても暑い。
暑さ故の実りであり、暑さ故の風景と思い直してみても、やっぱり暑い。熱中症要注意ではある。

コメント
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