真夏の太陽に向かって咲くオニユリ! オニユリと同じ色、燃えるオレンジキャップ!
数日前「覚悟の7月」という随筆ブログをしたためた。その覚悟とは、まさに今日7月21日(日)の一日を迎える心境を言葉にしたものであった。
執行部により再三再四の打ち合わせ。漁業関係者、海上保安庁、行政、自治会関係者、地元企業、助成金申請などなど、事前連絡とお願い。
その上で、スタッフ40数人を集めた実行委員会開催。綿密な作業分担と安全作業の徹底を確認し合った。
そして今日は男性スタッフ午前5時30分。女性スタッフは6時現地集合。スタッフである目印に、燃えるような「オレンジキャップ着用」を義務づけた。
そんなこんな周到な準備と、万全な熱中症対策、微細な怪我もさせない。などの体制を整えて今日という日を迎えるはずであった。
「ちょっと入れ込み過ぎかも」などと自らを振り返りながらも「安全に妥協なし」という現役時代の監督職さながらの立場を通させてもらった。
そんな覚悟も、夢見た達成感も。台風接近という天敵の前には、跡形もなく蹴散らされた。
ただ、中止を早くに決定した分、大きな混乱もなく、予報通りの大雨と、台風の暴風圏内による生暖かい南風の朝を迎えた。
但し、中止だからと言って家の窓から外を眺めているばかりではない。午前6時、現場に出向いて一応待機する。ひょっとして作業に来る人がいるかもしれない。
案の定、2組がクルマでやってきて、「本日中止」を確認して帰る人もいた。
あの大雨にも負けず風にも負けず、隣の空き地には今年も燃えるようなオニユリが咲いている。我々のスタッフ用オレンジキャップと同じ色。
この色には、何かしら気持ちの高ぶりを思わせる不思議な力があるような。
考えてみれば、あの猛烈な感情と明晰な頭脳の初代会長亡き後、現在の2代目会長と事務局二人が相談してこの色に決めた経緯がある。
ただそのとき、真夏の太陽に向かって力強く花開くオニユリの花の色がイメージされていたかどうか、今は定かではない。