「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「心をやすめて」

2019年09月14日 | 季節の移ろい・出来事

     

ふっと気持ちを静めて見上げる空に、それはそれは見事なまん丸お月様。
いまさら何を・・・・・・と笑われるかもしれないが、『月々に月みる月は多けれど 月みる月はこの月の月』と言われる一年に一度の名月くらいは、心を静めて見上げてみるのもまたいいものである。

仲秋の名月、旧暦8月15日のいわゆる十五夜は昨夜であった。
しかし、本当の意味でのお月見、いわゆる満月は、旧暦の8月16日、今夜の月の方が満月なのである。
近くの日本名水百選に選ばれている「桜井戸」と呼ばれる井戸水を使って行われる、観月茶会を覗いてみた。
かつては岩国領の領主吉川広家公と、広島浅野家の武将茶人上田宗箇が、共にお茶を汲みあったと伝えられる史跡でもある。

顔見知りの、武者小路千家山口官休会岩国支部茶道師範という、長たらしい肩書の先生のお点前でお抹茶を一服。
7時20分を回ったところで顔を出した満月に合わせてすする茶の湯の味。うーん、日本古来の侘び寂びの世界か・・・・・・。
などと感慨に浸る間もなく「じいちゃん、オレも飲みたい」と孫君とお友達が駆け寄って来る。あとはダーダー(苦笑)

小生なんて、侘びも寂びも、心静めて、などという風流も、いましばらくは縁遠い世界のようだ。
所詮あくせく動いて汗を流すのが似合っているのだろう。
孫君との付き合いはこのような場所ではない。ガンガンの太陽の下、真っ黒に日焼けしながら大声上げて、檄を飛ばしながら応援する野球場が、二人をつなぐ定位置である。

というわけで、なかなか思うに任せないが、今年の仲秋の満月はお見事であったし、のどを潤す茶の味も格別であったような。

コメント
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