総裁選立候補4氏 決戦投票直後、喜びの岸田新総裁
少し大げさかもしれないが、我が国の資本主義までが揺らぎそうな総理大臣選挙。いわゆる自由民主党総裁選挙が決着した。
あれこれ重箱の隅をつま楊枝で突っつけば、何かと議論もあるところだと思うが、兎に角、現総理の辞任という英断で新たな首班が指名された。
考えてみれば、現総理も就任とともにコロナ感染対策に追われ、官房長官時代の名残か自らの意思の表現の甘さというか発信力の不足など、培った政治力は不完全燃焼だったのかもしれない。
そんな反省すべきは大いに反省して、国民を悲哀の底に沈めたコロナ禍の根絶に総力を結集・傾注し、そこからの復活を実感させる政治手腕を、新総裁に期待したいものである。それでも、コロナの第六波・七波の襲来を舐めたらあかん。コロナの蔓延防止は政治の力だけでは及ばぬ部分がある。そこには人間一人一人の自覚に頼るところ大なのである。
我々も、政治首班が変わったからコロナも減退するなどの期待は、少し甘いことになるかもしれない。
いずれにしても、主権国家日本の存在価値の高揚と、幸せ感を感じさせる国作りに期待したいものだ。
さて政局が大きく動いた秋半ば。
秋を彩る言葉が数々あることに改めて気付かされる。今日は「秋波を送る」という言葉に少し触れてみたい。秋の波と書いて秋波とは「美人の涼しい目元のこと」で、女性が男性の気を引くための仕草の一つ、媚びた目つき。流し目。色目。 ということに発展したようである。
元々は、秋の澄み切った水の波を意味する言葉として中国からの輸入語である。 それが、女性の涼しげな目元のたとえとなり、それに男性が迷いや勘違いを生じたりするうちに、いつしか媚びを売るとか、色っぽい流し目をつかうことを言うようになった、とのこと。
もっとも、この頃では単に女性から男性への色目ばかりではなく、異性に対する媚びや男同士の媚び、つまり気の合う仲間の助け合いといった意味にも用いられるようになったとか。してみると、今回の総裁選においても、候補者に秋波を送った人は少なからずいるということになるようだ。