「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「季節の変わり目」

2021年09月23日 | 季節の移ろい・出来事

          

お彼岸の中日(ちゅうにち)、秋分の日。
暑さ寒さも彼岸までと言われる通り、今日を中日とする1週間で、大なり小なり確実な季節の変わり目を迎える。
時候の挨拶も「暑さに気を付けましょう」から「季節の変わり目、お大事に」とか「風邪引かないように気を付けましょうね」と変わってくる。四季を持つ私たち日本人の感性の切り替えどころでもある。

例年の通り、お墓参りをして手を合わせ、家では「おはぎ」をお供えしたお仏壇にお線香をくゆらせお題目を唱える。そしてふと思う。
お墓では、お盆前に墓石を磨き茂る夏草を抜いて墓掃除をする。こうしてお彼岸にお参り出来るのは後何年なのだろう。そしてその先はどうなるのだろうか、などと。
お仏壇にリンを鳴らせば、この先このお仏壇はどうなるんだろう。真宗の菩提寺とのお付き合いは如何相なるのか。などと自分がこの世から消えた後のことまで考えが及んでしまう。
どうしようもないことはどうしようもないことなのに、ふとそんなことに思いが至る。これもお彼岸という季節の変わり目に合わせた心持ちの揺らめきなのであろうか。

二人いた子供も、一人は完全に嫁ぎ先の人間となり、何を望むのも筋違いである。今一人の跡取りであるはずの倅君も、勤務先である町にマンションを購入して、完全にそちらに腰を据えた生活である。その長さも、生まれ育った我が家で暮らした期間を遙かに凌いでいる。そんな彼に「定年した後に故郷に帰って、お墓や仏壇を守るかねー」などとの相談はしてはならない、と肝に銘じてはいる。だけど時々多生の迷いが生じるときもある。まだ生きているのだから。

自分が三途の川を渡って彼岸にたどり着いた後のことまで考えてたら、寿命が縮まりそう。ここでも思い出したように「ケーセラセラ~」ってね。

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