日本列島紅葉の晩秋そして初冬。銀杏は黄色の絨毯を作り、かえでは赤や黄色に染まり、色とりどり織りなす紅葉は錦織なすと評される。
東北五県の紅葉めぐりに出かけたのはコロナ前。あれから随分たったが、蔵王の紅葉、お釜の青い水に映える黄色や紅、そして八幡平から見下ろすまさに錦の折り重なる様を今もはっきり覚えている。
そいえば今年はまだそれらしき紅葉狩りも紅葉見物にも出かけていないことを、ふといま思い出した。紅葉どころじゃない病との闘いが続いた。
我が家の敷地の南東の角っこを占有している大きなクロガネモチ。いっぱいいっぱい実を付けている。その実がいま真っ赤に色付き始めている。これから本格的な冬に向かって更に色を増し熟し、冬枯れて餌場が減った小鳥の格好の食事場になる。ヒヨが狙っている。
そっか、目の前に紅葉ではないが真っ赤に熟れたクロガネモチの赤が慰めてくれている。錦織なす紅葉は言うまでもなく魅力だが、先ずは手近なところで
色付く初冬を味わっておいて、近々行ってみよう。隠れ紅葉名所、岩国錦帯橋の奥座敷「もみじ谷公園」のもみじ。それに、宇野千代生家にある100本とも云われるもみじ狩りもええね~。季節の移り変りを教えてくれる木の葉、木の実そして花々。やっぱりええね~日本の四季の色付き。