「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「悪魔のいない世の中は」

2024年01月13日 | つれづれ噺

           
                   この世は悪魔の天国か?

正月元旦の能登半島地震から日がたつにつれて、新たな被害も見つかり、先の見えない自然災害の大きさにおののくばかりである。そんな激甚災害に指定される被災現場においてさえ、まるで悪魔の仕業ような犯罪が人間の手で行われている。傾いた家主の弱みに付け込んで、応急修理費と称するブルーシートを玄関前に積み上げたり、碌な修復もせずに高額な修理代を請求して騙し取るという。日本人としては有り得ない犯罪である。何年か前までは。

今は違う。情や義理、限度限界をはるかに超える、非人間的な犯罪がそこここに転がっている。ほんの少しの油断や不注意で足を取られて転んで大けがをさせられる。そんな犯罪を生業(なりわい)として暗躍するグループが捕まって一段落するのかと思う間もなく、連日〝絶て特殊詐欺“ といった犯罪被害の記事が後を絶たない。

正月明けから山口県でも1千数百万の被害が2件発生している。いずれもキャッシュカードを騙し取られる前後の暗証番号を口に出して相手に伝えている。銀行職員だの警察官だの弁護士だの、様々な職業を並べて不安を煽る劇場型と言われる芝居をして引っかける。引っかからざるを得ないように間髪を入れずまくし立てて、80歳を超えた高齢女性の思考を麻痺させてしまうのだろう。私たちのパソコンに誘惑の画面が出て、クレジットカードの情報を抜き取ろうとする仕掛けは1日に何通も入ってくる。

今一度考えておきたいことは、暗証番号を他人に教えることは「財産の根こそぎ放棄」であることを周囲の高齢者に口を酸っぱくして教えてあげたい。しかもキャッシュカードを手放すこと自体も同じく「財産根こそぎ放棄」なのである。ここ数年、オレオレ詐欺以来あれだけ騒がれている特殊詐欺に未だにまんまと騙されるのも如何なものか。いくら手口が巧妙化したとしても、とどのつまりは「キャッシュカード」「暗唱番号」「現金を受け取りに行く」という形になるのだろう。どこかで何かのヒントを得て誰かに話してみて欲しいものだ。

❝ 浜の真砂は尽きるとも 世に盗賊の種は尽きまじ ❞ と大見得を切ったのは日本駄右衛門だったかな。
歌舞伎の世界に君臨するのは許せるが、現実の世界で純真な人々を苦しめる奴は許せないね~。

コメント
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