12月29日。二重の苦労を連想させるところから、吉祥を願うお祝い行動は控えるように、誰とはなく口伝えに教えられてきた。ま、速い話が江戸時代の町人衆が、単なる語呂合わせによる言葉の遊びで、年の瀬を慌ただしく駆け回る人を揶揄したのかもしれない。
その程度のことではあっても、無理に逆らうことはない「君子危うきに近寄らず」で、従順な一日を心得たこの日。先ずは半年ぶりくらいの洗車。クルマの内側に掃除機かけたり、ワックスで磨き上げたり。少し気持ちよく新しい年を迎える足しになれば幸いと思って、痛む右肩を壊さない程度に運動させた。
そして今ひとつ、応接間代わりに普段使っている部屋がな~んか物足りなさを感じていたことにふと気が付いた。そうだ小さくていい、自分で撮って自分で引き延ばした写真を飾ってみようということに。
写財はもちろん錦帯橋。それも芸術性を狙ったややこしいものではなく、満開の桜咲く川面をゆったり花見を楽しむ遊覧船を船頭が水竿を操る平凡なものだが、これが自分にお似合いだよねという、ある意味力作でありお気に入りの作品ではある。
たったこの1枚を思ったところにぶら下げただけで少し部屋の雰囲気が変わったのかな、気のせいかな、ま、どっちにしても、ホンの少しでいい、何がしか自分のお気に入りがあれば気持ちは安らぐ。年の瀬の一日にしてはなんかちょっといいことした気分。
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