はじける笑顔と、クシャクシャの涙に暮れる。女子カーリングの日本代表チーム「ロコ・ソラーレ」。
来る試合も来る試合も、最後の一投か最終前の一投で勝敗が大きく別れる。スキップと言う名の一チーム4人の4番目の投者。
我々素人が考えるほど重苦しい役割ではないのかもしれないが、相当タフな精神力の持ち主であり、緻密な勇気も度胸も判断力も要求され続ける。
前回オリンピックで銅メダルという実績はあるものの、今回はどうなんだろうと、正直なところ半信半疑あった。もちろん応援はしていた。
今回の第一試合のスエーデン戦。最後の一投で同点に追い付けるか手に汗を握った。ホンのわずかなショットのズレが、同点チャンスを3点差に、5対8で敗れた。あの一戦を見て「こりゃうかうかしちゃおれん、応援しなけりゃ・・・」と必死に応援した。その甲斐あって3連勝。俄然応援にも力がはいる。
そんな中でも勝敗のカギを握るのは、氷の状況を見極める眼力であるという。氷の状況を見る、つまりアイス・リーディング。
このように、何につけても「極意の一手」と言われる、平面だけでは分からない一歩掘り下げた奥を覗く、裏側に思いを馳せる。そんな深読みが、特に勝敗の機微にかかる本質を見極めておくのも、勝負師のこだわりと心意気なのかもしれない。なんて勝手に思いながら、明日も応援したい。
今大会の氷は滑りやすさや曲がる幅が刻一刻と変わる上、氷を掃くスイープがストーンの動き方に与える影響も大きいという。やはり時と場所、氷によって色んな条件が変わる。それらを読みながら、4人が気持ちを一つにして、氷と戦いながら、相手チームの頭脳や戦略と戦い続ける。
明日の決勝戦。ここまで来たらもう失うものはない。アイス・リーディング、氷を読み研ぎ澄ませた自らの頭脳を信じて、精一杯戦って欲しい。
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