北京オリンピック 閉会式
あっという間に通り過ぎた感じの北京冬季オリンピック。「とうきオリンピック」と入力したら何度も「投棄オリンピック」と変換される。
なんじゃこりゃ。パソコンまでが、今回のオリンピックのゴタゴタや政治介入の不純さを感知しているわけでもあるまいに、なんでこうなるの?
なんだかんだ言いながら、少なくとも私個人は大いに楽しませてもらったのだから、有難い17日間ではあった。何か得体のしれない空しさみたいな、ある種の陰を感じながらではあっても楽しんだ。世界中の多くの人が楽しんだ。そこには、それぞれの種目で国家の代表として出場した、選りすぐりのアスリート達が、普段の鍛錬以上のものを求めてしのぎを削る。大成功もある反面大失敗に終わる場面もある。これほどに面白い人間ドラマが、いつもかつも見られるわけではない。
これほどに最高のステージを構え、最高の演者を集め、最大の観客にアピールする一大イベントを政争の具に悪用したり、我欲の隠れ蓑にすり替えるのは、ホンの一握りの為政者である。あいつとこいつとそしてこいつとあいつ。彼らがみんないなくなったら世の中がよくなるか。答えはノーである。また新たな、あいつやこいつが顔を出すから不思議である。
そんなオリンピックの陰でふと気が付いたら、今年は我が家の冬の花「寒アヤメ」が咲いていないのに今頃になって気が付いた。オリンピックにのぼせたり寒さに震えたりして、日課の如く庭に出るのを控えたために、寒アヤメが主の足音を聞くこともなく、目覚めが遅れたのだろうか。それとも、体調不良に喘ぐ主を気遣って、華やかさを表に出さないまま静かに付き合ってくれたのか。
主が万全でないこんな時こそ、厳寒に向かって凜と咲く健気さを見せて欲しい、とも思うが、どっちにしても、ここ十数年の間咲かない年はなかったのに。なんでじゃろう、少し寂しい。
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