秋に植えた我が家の水菜。いつしか菜の花盛りに
書かなければ、思いを伝えなければ、と思っていた一通の手紙をやっと今日書き上げた。明日投函しよう。
交通事故で突然84歳の命を絶たれた私の実の姉には、二人の息子がいた。私にとって可愛い甥っ子であった。
二人とも高校を出ると九州と東京の大学を出てそのまま都会に居ついてしまった。
母親が急逝したため故郷の家を守るなどの話が出来ないまま、ふる里への思いを残したまま都会の生活に馴染んでいった。特に長男の方は「母ちゃんが苦労して建てた家に住む」といって、定年退職後家族を都会に残し単身故郷に戻って来た。近くに住む私たちは何がしかの応援をした。
そのうち、長男君が思いもかけない重篤な病に襲われた。八方手を尽くしたが改善がみられないまま、ふる里の家を売却して都会に帰らなければならなくなった。弟の方はそれより前に、もらった家をさっさと売却処分して都会に帰っていた。兄の方は一人での田舎暮らしも長かったので、叔父、甥の関係も深化していった。そんな可愛い甥っ子の長男の病は命に関わるため身体の一部分を切除という一大事に至った。
それからしばらくして私自身も、「オーイ、元気か!」などと軽く言えるような状況ではなくなった。
しばらく音信がとだえたまま、互いが相手を思いやって静かに暮らしていた。が、私の方は五体満足、若い彼は障がい者となっている。電話をかけるのは忍びない。生の話を聞くのも辛い。せめて手紙で彼の胸の内を確かめたかった、そんな少し気の重い手紙であった。書くのが苦手ではないが、こういった手紙は難しいね~。
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