「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「ふる里のとんど祭り」

2025年01月11日 | 風物詩

                                  
                         

私の住む町のすぐお隣には、古くから受け継がれた「とんど祭り」が今も盛んに行われている。
「とんど祭り」は言うまでもなく、年神様を迎え入れるために飾った玄関のしめ飾りや、古くなったお守りやお札、書初めなどを焚き上げて天に返そうという神事で、地域の安定と繁栄を願うお祭である。
今年も地域住民の願いを込めて、地元神楽団の舞い奉納とコラボレーションで、見事な炎の競演が行われた。

知己が沢山いることもあって、我が家のとんど祭りも隣町まで出向いてお焚き上げの便を借りている。もっとも、我が済む地区にそんな気の利いた祭りなど一切ない。そして今ひとつ、地域の活動の広報担当という側面もあって、こういった地域活の写真撮影担当を担っている。
長く続けて見ていると、微妙なところで色んな変化が目につくようになった。良くも悪くも役員さんの入れ替わりの激しい時代で、一つひとつの行事に習熟したベテランがなかなか育たないという弱点はある。

新しいことを取り入れるのは結構。ただそこには伝統として古くから受け継がれた風習や故事来歴を大事にしたうえで、近代感覚を取り込んだ改革は必要である。生活そのものが超便利な時代になったことによって、こういったお祭りやふる里行事まで、簡単便利に走り過ぎると、行事そのものが味気なくなったり、人情味という妙味に欠けたりもする。そんなことを迂闊に注意すると「ならばあんたがやればいい」という短絡な話になり兼ねない。伝統を守るのも容易ではない。新しいことに突っ走り過ぎると周囲の賛成を欠く。

年々実行するのは大変なエネルギーである。だから現代知識を盛り込んで省エネし簡素化するのは大いに結構。そうやって世代を超えた人の集まりが生まれ、人間同士の付き合いが育まれる小地域社会の構成が進むなら、この世の中もう少しは呼吸がしやすくなるかも。マンション単位で餅つきをして住民全員に配ったという新勢力も生まれたと聞く。まんざら捨てたもんじゃないね。                     

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