土用の丑の日、人並みにうな重を頂くという「プチ贅沢」を試みた。
コロナ禍で観光客激減に喘ぐ、国際観光ホテル存続の手助けになるのかどうか、テイクアウトで「うな重」を頬張ってみた。美味かった。
こんなプチ贅沢でさえ度々出来はしない我が家の家計ではあるが、連日連夜、金・銀・銅のメダルラッシュに沸く、東京2020のテレビ映像に乗っかって、奮発してみた次第である。
なんかしら的外れの感がしないでもないが、まあ理屈は後回しにして、兎に角この猛暑酷暑を無事乗り切るため、滋養強壮効果があると言われる迷信にあやかってみたかった、というのが本音かも。
その迷信とやらをちょっとだけひも解いてみると。春夏秋冬それぞれの立つ日、つまり立春・立夏・立秋・立冬の前18日間をその季節の土用と呼ぶのだそうだ。
江戸時代から続く「土用の食い養生」という風習が今に受け継がれ、季節に合った食べ物がある。
春の土用の丑には「い」が付くもの、イワシ・イカ・イチゴなど。夏の土用の丑には「う」がつくもので、言わずと知れたうなぎであり、梅干し・ウリなどと続く。秋の土用の丑には「た」がつくものや青いもので、大根・玉ねぎ・サンマ(青魚)など。そして冬の土用の丑には「ひ」が付くものや赤いもの、ヒラメやトマトを食べると健康保持によいとされている。特に夏の土用の丑の日に鰻を食べるのは江戸っ子の粋として、営々受け継がれているというお話。
いまさらそんな御託を並べるより、一番高い表彰台に立つ日本人選手に贈られる「君が代」を聞きながら、うな重をつつくのがせめてもの暑気払いというものである。
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