「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「時の流れに」

2008年09月08日 | つれづれ噺
この時期になると、プロ野球ペナントレースの順位もおよそ確定し、上位球団の応援だけが際だち、下位低迷の広島カープなどは、ほんの限られたファンだけにささえられる。特にヤクルトや横浜相手の消化試合の外野スタンドは、毛布を持って行って横になって見られるような有様が印象にある。

ところが1975年、リーグ初優勝を果たしてからは様相が一変。一気にファンが増え、チケット購入がままならない時代がおよそ15年続いた。そしてまた時の流れと共に衰退の一途をたどり17年が過ぎようとしている。

ここにきて、サッカー人気やその他のスポーツのメジャー化によって、プロ野球全体の人気凋落。銭の取れる有名プレーヤーのアメリカ流出。などなど色んな理由から、重い腰をやっと上げて、巨人以外のチームにもファン定着の構想が練られた。それが、セリーグは今年から導入されたクライマックスシリーズである。パリーグはプレーオフ制度として4年前から採用されている。

多少の問題ありとしても、この時期になっても4位のカープに、球場を赤く染めるあれだけの熱いファンが集まり、3位までに食い込めば日本シリーズの可能性さえある夢を持って応援する姿は、プロ野球機構の大ヒット策だと思っている。

巨人が負ければ喜んだ多くのアンチ巨人ファンも、純粋なプロ野球ファンも、一様にプロ野球の面白さを感じているのに違いない。

そのようなカープの歴史や、多くのファンの歓声やため息が染み込んだ広島市民球場も、いよいよ今年で51年の歴史に幕を引く。新しい場所に新しい球場が建設中である。これも時の流れには逆らえず、ただ成り行きに身を任すしかないのだろう。

地方球団の熱狂的ファン気質は、どこにも負けない広島カープ。試合が行われる日の市民球場前は、それはそれは華やかで賑やか。お祭り好きな人間にとっては心が躍るワンシーンである。思わずカメラを向けたくなる。
残り25試合、全力で戦って、球場の思い出に浸るファンをさらに喜ばせる結果を出して、半世紀に及ぶ市民球場に有終の美を飾らせてくれるといいな…と欲張ってしまう。

       ( 写真: 殷賑を極める、広島市民球場前 )
コメント (5)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「蜂の巣騒動」 | トップ | 「あいさつ」 »
最新の画像もっと見る

5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
あきらめないで (kei)
2008-09-09 23:32:03
語るものなどありませ~~ん。「関東人」でしたから、父も母もみなジャイアンツです。ああ、すぐ下の弟だけは、ひねくれて?「大洋」っていっていましたっけ。そんな球団あったかしら?と?
時の流れでしょうか。

今朝新聞で、はて、広島はどうなっているのかと、のぞきました。3位に入れるといいですね~
返信する
takeko bussellさん (yattaro-)
2008-09-09 21:16:11
そうか・・taketyannに野球の話や広島カープのことはあまり関係なかったね。
でもね、広島球場が出来た51年前は、お互い若かったよねー。吹き出るニキビに悩まされた時代だよねー。それを考えると、時の流れって面白いねー。
返信する
失礼しました。kei さん (yattaro-)
2008-09-09 21:07:53
keiさんは巨人ファンでしたか、大変失礼致しました!
長嶋選手の姿を見に行くなど、それに川上元監督の娘さんと同級生などは、追随を許さない巨人ファンだったのですね。何故か一段と近くに感じられるようです。
広島は今、4位5位を行ったり来たり…我々が望む有終の美にはなりそうにありません。

いつかkeiさんの野球談義もブログアップして下さいね。楽しみにしています。
返信する
時の流れ (takeko)
2008-09-09 08:47:28
広島球場ができてもう51年になるのね。野球の事は全く関心なし、何に関心を持つ女でしょうか?まーいいとしようね。kei-さんいい体験をしたね。
返信する
夢を持っての応援 (kei)
2008-09-09 00:34:00
私は大に巨人ファン「でした」。後楽園にも父に連れられて、長嶋選手の姿を見に。ずっと一筋でしたが、今は勝っても負けても何の関心もなくなっています。なぜでしょうか。中継が終われば、ラジをの実況に耳を傾けた昔々ですのに。

娘と岡山から広島へと旅をした時、歓声の上がる広島球場の脇を歩きました。今3位なのですか!

私は川上哲治元監督の家に行ったことがあるんですよ~。娘さんと小学校の同級生でした。なんの自慢にもなりませんが。仲良く行き来しました。
返信する

コメントを投稿

つれづれ噺」カテゴリの最新記事