鞍馬駅の壁に赤天狗と烏天狗が
駅を抜けると、人間が乗れそうな大きな鼻の天狗様がお出迎え
清少納言をして「近くて遠きもの」と言わしめた、鞍馬寺参道の九十九折(つづらおり)、およそ1100メートルながら、至る所階段があり、まさに曲がりくねった急勾配が続く。
「腕におぼえあり」ではないが、脚におぼえのあるウオーカーでなければ、登山道に沿って設置されたケーブルカーを利用するのが無難、と聞かされガイドブックにもそのように書いてある。普段、少しではあるが歩くことに挑戦?している者にとって、格好の標的となった。目下放送中の大河ドラマに「牛若丸」が出てくるに至っては、何が何でも鞍馬寺参道をこの脚で征服してみたくなった、という単純な発想で、とにかく鞍馬寺へ。
京阪叡山電車「出町柳」からおよそ30分。紅葉には少し早い青もみじの間を通り抜けると「鞍馬駅」到着。駅舎の壁には赤天狗と烏天狗が訪れる者を見下ろしている。
駅舎を抜けると、目を見張るような大きな大きな天狗様が、歓迎の鼻を突き出して待っている。「まるで誰かさんのように自慢しーの鼻ね・・・」などという声はない。
由岐神社に通じる仁王門をくぐる。間もなく由岐神社。道中の安全と無事を祈って拍手を打つ。いよいよ本格的坂道へ。
かんかん照りの秋の空、少し歩けば汗ばむところを、なんと不気味なほどのヒンヤリ空気。今にもどこからともなく牛若丸が飛び出して来そうな神秘がただよう。
この名状しがたい雰囲気は何なのだろう。ただただ空気の美味しさをお腹に満たし、ひたすら登ること約40分。鞍馬寺到着。
前方に横たわる山並みが比叡のお山、小高い一ヶ所が延暦寺という表示。
大きな三つ目の設定目標をクリアー!!
深まる秋を勝手気ままな京都旅。綿密な計画のもと、と言うほどではないが、「兎に角見たい」という目標を絞った上で、後は足の向くまま気の向くまま。これがいい。
次の旅に出るのはいつになることやら、それでも「あそこが・・・ここが・・・」と興味を示すところが次々出てくることは、生きている証であり、元気な証拠と言うことだろう。
これでまた大きく気持ちのギアチェンジが出来れば有難い。
行く先々で出会った色んな人、色んな事柄、これらはみな心の肥やしとなってくれることだろう。大きな声で「ありがとう」。
随分な道のりにも感じますが、さすが日頃の鍛錬のたまものですね。
ケーブルカーですっと登ってしまっては味わうことができない「ヒンヤリ空気」や神秘的な雰囲気のなかを由岐神社から鞍馬寺まで。
古くは清少納言が話題にした地ですよね。そして、衣をひるがえして牛若丸でも舞い降りてきそうな錯覚にも…。
私にも目に見覚えあり?の天狗様、いいところですね。
「足の向くか間気の向くまま」、思い立ったら行動に移される積極性は、やはり魅力あります。
ほんのちょっとの勇気を忘れたくないなと感じます。
しばし日常から離れて、たくさんのことを心の刻まれたことでしょうね。
お陰でこちらも、京の時代祭、琵琶湖1周、鞍馬寺と楽しませていただきました。
私など友人との、旅行会社のツアーばかりですが(時間的に何かと便利)
こういう「旅」っていいなあ、さすが賢ちゃんと思いました。。
年齢を重ねてからの色々な経験は貴重であり有り難くも思ってしまいます。
別に歴史に触れなくても、現在の公園の雰囲気を味わうのもいいですよ。
何にしても元気でないとね。
少し時間をかけながらですが、前後左右をしっかり楽しみながら登りました。
話に百篇聞くよりも、やはりこの足でその場に立ってみる。これは最高です。
これからの生き方にも影響するような心の栄養を吸収してきました。
まだまだ他にも、足を踏み入れたいところが沢山ある京都。またいつか思い立ってブラリ・・・と。
ガイドブックやあらかじめ調べた道順などを頼って気ままにあっちこっち。
こういう旅も、行く先々で新しい自分を発見したり、意外なものが身に付いたり、実に楽しいです。
それに、その土地の人と何らかの触れあいなどがあると大儲けの気分です。