明治時代の大実業家の別荘として造られた、葦葺き屋根も壮大な九年庵 仁比神社
久しぶりに日帰りバス旅行を申し込んだ。あまり聞き慣れない場所を選んで。
九州自動車道鳥栖インターから長崎自動車道に乗り換えて、先ずは武雄温泉へ。
温泉には入らず、周辺の観光を楽しむコースを選択。紅葉の名所と評判のある、廣福寺参拝、名残の紅葉を愛で、由緒ある建物や仏像の見学という定番コース。
いよいよ本命の「九年庵」(くねんあん)へ。佐賀県神埼市にある、明治時代の大実業家伊丹弥太郎が別荘として造らせた庵と、その周辺一帯の庭園。
隣接の山一帯を整備し、9年かけて作り上げた紅葉の一大名所としての価値ある庭園。ゆえに九年庵と呼ぶ。国の名勝に指定されている。
しかも年間たったの9日間、紅葉のこの時季だけ拝観が許されるという。いうなれば、そんな希少価値を狙ってはるばる佐賀県までお出かけになったという次第。
重厚な葦葺き屋根の入母屋づくりは、庵というには余りにも大きく、当時の大邸宅を偲ばせる広さを持っている。苔むした庭の趣、真っ赤に染まるモミジの数々。
いささか遠くではあるが、一見の余地あり。但し、拝観が許される9日間に、うかつに訪れると大渋滞に巻き込まれる上に、拝観の順番を待つだけで2・3時間はかかるという。
そこは普段の行いの差か、我々一行は渋滞・待ち時間など、一切のロスタイムもなく、極めて順調に予定通り。さて誰の行いがよかったのだろう。そりゃもう言わずと知れた・・・。
話は元に戻るが、武雄温泉の入り口には竜宮城を思わせる豪奢な楼門がそびえる。
武雄は長崎街道の宿場町として栄え、歴史上名高い宮本武蔵や シーボルト、伊達政宗や伊能忠敬などが入浴した記録も残されているという。温泉の入口に立つ朱塗りの楼門は、鮮やかな色彩と形で、天平式楼門と 呼ばれ釘一本も使用していない建築物とある。平成15年3月に復原された武雄温泉新館 と楼門は東京駅を設計した辰野金吾博士の設計で、大正4年に建てられ、平成17年 に国の重要文化財に指定されている。
楼門が竜宮城を思わせるだけに、温泉に乙姫様でも待っていてくれか、あるいはご一緒した乗客に、乙姫様に近い方でもおられるなら、お寺の観光など止めて温泉に飛び込むところだろうが・・・。なんせ24人乗りの小型観光バスの乗客は、平均年齢75歳は下らない大昔の乙姫様ばかり。我々が若手に見える有様。
これじゃ、紅葉を求めてブラブラ観光がサマになったというものか。乙姫様失礼しました!
温泉入り口の楼門(国の重要文化財) 廣福寺参道の名残の紅葉
期間限定の公開となると混雑も予想されますが、ロスタイムなしで見学もできたご様子、よかったですね~。
晩秋の一日、なかなか行かれないところへ、興味深いツアーです。
竜宮所のような楼門も珍しいですが、廣福寺の参道は雰囲気がありますね。
地域地域にいろいろな文化が花開き、特色を出すものですね。
それでも佐賀県の印象は薄いですが…。
そりゃ言わずと知れた・・・ ・・・のお陰ですよ。
アタシはちょっとかね、やれやれ。
兎に角、心地いいバス旅行でしたよ。
屋根だけでも、普通の麦わらや茅葺きとは異なっているようでした。葦葺き。
一般公開が短いだけに、一度のドッと訪れるようです。
足もとに気を付けて、ゆっくり踏みしめながら坂道を・・・。
廣福寺の参道、なかなかの風情でした。
そこにしかない歴史や、古刹が存在する、日本の古き良き文化に出会う旅でした。
京都の旅を思い出させる感覚でした。
福岡無料バス旅行ですか、いいものを上手に見つけますねー。