2343トン、全長100m幅20m大型フェリー 知夫里島観光、方角銘板
7月2・3・4日の3日間、島根県沖50kmの日本海に浮かぶ「隠岐の島群島」の制覇を目指して…… などというと笑われるかも。
何はともあれ、行ってきました「隠岐の島」。格別な目新しい観光地が発掘されたとか、あらたな史跡が見つかったなどという目玉が
あるわけではないが、兎に角行ってみたい場所だった。
目玉と言えば、隠岐フェリー「しらしま」に乗船する前に散策した「水木しげる、妖怪ロード」に目玉オヤジが至るところにあったな~。
あふれんばかりの海の幸、交通手段は渡し船、潮の香りと波の音、などという情緒にあこがれたのかな。
「後鳥羽上皇火葬の地」という歴史遺産があることは知っていた。日本海の荒波にもまれた奇岩景勝も魅力であった。
そんな漠然とした憧れで、潮風に吹かれながらゆったりのんびりの船旅をする。そんな目論見であったのだ。
船は、大型トラック20台を乗せられる全長100mもある大型フェリー、さぞかし快適な旅に・・・。
境港を出港するまでは間違いなくそんな雰囲気であったし、そう信じていた。
ところがどうだ!港を離れてものの15分。まさにスコール。屋根付きの甲板ではあったが、そんな屋根など物の数ではないほどの大雨。
慌てて船室に。それから30分。外洋に出たころには、あの大きなフェリーが波のうねりに合わせて揺れ始めた。
隠岐の島「子ども相撲大会の監督」として子供を引率する人の話では、「何度か出かけたが、今日の波は初めて体験する」という。
「今日の波はどのくらい?」おそるおそる聞いてみると「3mか3.5mはある。珍しいシケだね~」というではないか。
それを聞いたとたんになにやら胸騒ぎ、おなか騒ぎが始まった。あとは推して知るべし。顔面蒼白、生きた心地のしない2時間を。
耐えに耐えて? 胃も腸もひっくり返ったような半病人状態で、島前(どうぜん)西ノ島町別府港にようやく到着。
一口のアルコールも口にできず、ただ海の幸を少し遠慮気味に頬張るだけの夕食。さて翌日は。
知夫里島の数少ない観光地、赤壁(波に洗われた絶壁が赤く輝いて見える)
2日目からが本格的な観光となる。一番に臨んだのが「360度展望の赤はげ山」。あまり名前はよくないがほれぼれする絶景とか。
地元のおっちゃんが運転するバスで頂上へ。「あいにく昨日来の雨で霧に覆われて惜しいですね」でパノラマ展望を断念。
次なる「絶景、赤壁」へ。これはは見事!!まさに絵の具を刷いたような赤く光る絶壁。
というようなことで、苦しみの後の楽しみを求めて、隠岐の島群島の旅は続く。また日を改めよう。
ご無事のお帰り何よりでした。
でも、行ってみたかったことが実現された喜びは大きかったのではないでしょうか。
ご本人のご苦労はさておき、アクシデントがあった旅の方が思い出が強い。
なんてことは他人だから言えるのですかね。。。
苦しみの後の楽しみの報告を待っています。
これほど情けない自分を感じるのは久しぶりでした。
それでも、そのあとがよかったんよ。
自信満々だったあの鼻はどこかに行ってしまいました。
それでも苦しさを乗り越えてこそ、そのあとがよかったですから、まあまああいこかも。
アクシデントの後の、人間臭い拾い話や、現場に行かなければ見ることのできない光景も。また明日です。