我が住む団地で始めたグラウンドゴルフ。女性4人、男性6人の10人でスタートしたが、5ヶ月目を迎えた今、女性が1人増えて11人となった。
平均年齢74歳。実年齢は決して若くはないが、やる気と元気の健康年齢は70歳そこそこ。まだまだ意気盛んである。
「楽しみながら少しずつでもお金を貯める方法」を提案したところ、直ちに「ホールインワンを出した人1回につき100円寄付」という結論を得た。
早い話が、成績のいい者に少し足かせを付けて、成績のよくない者との力量を縮める紳士協定。つまりハンディキャップの精神を取り込んだ。
良い成績を出そうと努力して、うまくいった人から寄付を頂く。誰にも異存はなくすんなり定着した。
15・25・30mの距離を一打でホールポストに入れたらホールインワン。つまり100円の寄付。これがなかなか思うように行かない。
命中率など当てにならなかったが、この頃ではショットの技量も精度も上がってきた。週3回の例会で1ヶ月には結構貯まるようになった。
「〇〇円貯まったら、トロフィを買って時には大会を開こう」という、使い途としては高尚な提案を出した。その時点でははっきりしなかった。
意外に早く現金が貯まったら、トロフィ購入話は立ち消えに。貯まった現金に目がくらんだわけでもあるまいが、「お昼ご飯をみんなで食べよう」という女性の『花よりダンゴ』提案にあっさり押し切られた。さすがにおばちゃん主役の集まりである。
まあいいか。楽しく長くやることが目標であり、井戸端会議の場をこしらえたと思えばこれはこれで十分な効果である。と自らを慰める。
ホンに、たかがしれたグラウンドゴルフ立ち上げではあるが、小さな団地の「寄り合い」のカンフル剤となればこの上ない。
先ずは何人かが集まること。それぞれの情報交換をすること。そのチャンスと場所を作ること。『花よりダンゴ』には目をつむるのもいいだろう。