今朝も賑やかなツバメたちの会話で目が覚めました。
高床式住宅の二階に有る寝室と同じ高さに電線が有り、ツバメたちはそこで語らう。
毎年、ツバメの数家族が巣を作る我が家だけれども、今年は何時までも住みつかない。
ようやく、家の裏の庇の下に巣を作ったのを見て安心し、そして驚いた。
高床式の住宅の屋根の高さはかなりのものです。
その高い屋根の庇部分の直下、狭苦しくないかと思われるような場所の巣です。
中々巣を作らなかった事も理由は分かります。
昨年、ツバメたちの警戒の鳴き声に気付き表に出ると、ツバメたちに追われながらも襲撃を続けるカラスを見つけた。
大声でカラスを追うとようやく逃げたが、ツバメたちの巣は無残に壊され、そして雛が連れ去られていた。
悪知恵の働くカラスが、孵化したばかりの雛を食べようと襲撃したのです。
ここ、玄関の入り口にも毎年複数の巣が作られ、居間から眺めるのが楽しみだった。
でも、ここの巣もカラスに襲われ、落とされてしまっていた。
研究の結果によると、同じツバメが同じ場所に帰り巣作りをする確率は低いと言う。
でも、それならばどうして昨年のカラスの襲撃が仲間に伝えられ、危険な場所と判断されたのでしょう。
何千キロもの彼方から旅をしてくるツバメたちは計り知れない知恵と能力の持ち主のようです。
糞に拠る汚れを嫌うのか、ツバメの来訪を拒む家も有るけれども我が家は大歓迎なのです。
これはやはりツバメたちを愛する隣家のツバメの巣です。
高床式の地階部分のコンクリート部分で手を伸ばせば届く位置に有ります。
そのためか昨年のカラスの襲撃からは難を逃れ、同じ場所で既に一回目の子育てを終えています。
実は我が家にももう一か所、秘密の場所に巣が作られています。
水害で天井の材料がはがれ落ち、梁が剥き出しになったところに一家族が巣を構えたのです。
ここならば、カラスの襲撃も、蛇の襲撃からも雛たちを守れると判断したのでしょう。
近付くと警戒音で鳴くので、出来るだけそっとしています。
これで今年は二家族のツバメが我が家から巣立ちするようで一安心。
でも、本当に不思議な能力を持つ、小さな旅人ツバメたちです。