畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

『のめしこきの節句稼ぎ』

2014-08-15 12:45:10 | 

 標準語では「怠け者の節句ばたらき」と言う言葉が有る。
この辺りの方言で「のめしこき」とは怠け者のこと。


 普段怠けているものが、節句にみんなが休んでいると言うのに働く事を言う。
ま、怠け者ほど世間に対する言い訳で働くと言う事か。

 えーと、そこでスベルべトーちゃんもその言葉通りの事を実践。
お盆だと言うのに、多少は世間体も気に掛け、こっそりと山の畑で仕事です。


 トラクターでジャガイモの収穫後を耕すことは容易な仕事。
でも、この暑さの中での畝作りはさすがに老体に堪え、体中が頭から水を浴びたように汗まみれ。


 でもね、なんで怠け者のスベルべトーちゃんがこうしてまで働くかと言うと訳が有る。
雨の天気予報を当てにして、畝を作りあわよくば種子を播こうかと言う考え。そう、「男には訳が有る」です(笑)。


 そして、今日は『のめしこきの節句稼ぎ』の二日目。
またまたこっそりと人目を忍んで山の畑に行き、待望の種蒔き。
ほら、「天は我に味方す」で種子を播き終えた途端に雨が降り始めましたよ。
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朝早く出荷用の野菜を収穫する

2014-08-15 05:20:55 | 山菜

 夜が明け、明るくなるのを待ってマックスを連れて山の畑へ行く。
朝霧の中、太陽が顔を出し始めました。


 朝日を浴びて輝くニンジン畑です。
ニンジンは繁りのように混んでいるけれども、順次間引きをしていく。


 ニンジン畑、さつま芋畑越しに霧の中に越後三山が浮かびます。


 ニンジンは7種類播いてあるけれども、そのうち4種類を間引く。
この小さな間引きニンジンは、そのままサラダにしても、ソティーしても甘くて美味しい。

 農天市場の直売の楽しみはお客様から食べ方のヒントを貰う事も一つです。
今回は「葉っぱを刻んで佃煮にすると、美味しくてご飯が進みます」なんて話しを聞かせて頂きました。


 さつま芋の畑も葉が畑全体を覆うようになっています。
さて、蔓と枝葉を切り離し、「味の家魚野川」さんご注文の「芋の手」を採りましょうか。


 「芋の手」ってこんな風になります。
適当な長さに切り揃え、さっと茹でてから炒めるとヘルシーで美味しい「芋の手のキンピラ」が出来ますよ。


 まだまだ採りたいけれども先の気がもめて止めてしまった。


 さて、草藪のようなスイカ畑です。
スイカを指先ではじいて跳ね返る音でチェックし、収穫します。


 大きなスイカを三個採りました。


 マックスを呼び寄せて帰途に着きます。
朝早い山の畑は静寂で小鳥たちや、動物たちの天国。

 春から上手な歌を聞かせてくれた今年のウグイスはなんだか鳴き方がぎこちなくなった。
まさか、今年生まれの若いウグイスが歌い始めたのではないと思うけれども。

 そして、巣だったカラスの親子も畑の周りに必ず来る。
親カラスと同じような大きさになったと言うのに、がーがーと甘え声を上げて餌をねだっている。

 そのうちに餌を貰ったらしく「がーがーあわわわー」なんて餌を飲み込む声が。
なんでそんな様子が分かるかと言うと、スベルべは少年時代にカラスを飼っていたからですよ。
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