畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

「ミッキーマウス」の赤ちゃんたち

2014-10-17 21:09:16 | 自然

 さつま芋を掘り進めていたら、眼前を黒い物影が走った。
アレッ、マックスが身震いして何か飛ばしたのかと思ったけれど、すぐにネズミだったと気付いた。

 畝の中に大きな空洞が有り、なんだか少し暖かさを感じた。
アッ、やはりネズミの巣でした。中から赤裸状態の赤ちゃんが。


 毛が生えそろうどころか、目もまだ明かない生まれたばかりの赤ちゃんネズミ。
にっくき畑の敵と思わず、「ミッキーマウス」赤ちゃんだと思えば可愛いですね。


 でも、ほら、一丁前にヒゲだけは見えますよ。
赤ちゃんなのに生意気なのねー(笑)。


 ニュースで見た「パンダ」の赤ちゃんに似てなくも無いなー。


 マックスが気付かなくて幸い。
見つけたら、老犬とは言えど狩猟本能に火が付く事は明らかですから。


 合計6匹も出て来ました。
隣のまだ掘らないさつま芋の畝の中で赤ちゃんを心配して動き回る母ネズミの音もします。

 殺すにはしのびず、そっと母ネズミの音のするあたりに摘まんで運び、そっと下ろしました。
でも、寒さが厳しくなっていて、ホカホカの巣、ベッドから出た赤ちゃんの行く末も心配です。

 毎年、さつま芋を齧られるネズミの害に悔しい思いをしていました。
でも、今年はまだ一本も食べ後は見つかっていません。

 子供の頃、スベルべはネズミを鍬の先でつぶそうとした母に泣いて命乞いをしたと言う。
いや、かすかに自分の記憶にも残っています。

 「三つ子の魂百までも」スベルべの優しい心は変わりませんね。
いや、何ね優しいのは動物に対してであって、人間にはどうかは分かりませんから(笑)。
コメント (2)
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「イチカラ畑」の新たな蕎麦畑を見る

2014-10-17 05:44:31 | 

 マックスと「ツルウメモドキ」を採って、また別の山に探しに行った。
話しには聞いていたのだけれども、探すともなく「イチカラ畑」の蕎麦畑に行き着いた。


 蕎麦は大きく伸び、刈り頃を迎えている。
10町歩を越えるほどになった管理する蕎麦畑の収穫が忙しくて手が回らないのだろう。


 マックスと一緒に蕎麦畑全体を見る。


 耕作放棄地と言う事になっているけれども、ある意思に基づいての事だと話しを聞いていた。
別の場所での、ハウス栽培の土壌として大切な表土を剥ぎ取って運び出してしまったのです。


 しっかりと、大粒の蕎麦の実。


 この辺り一帯は、畑の基盤は火山灰によって形成されたローム層と言う粘土層。
その上に、四千年を越える長い歳月が作り上げた、40センチほどの耕土が有るのです。

 大切な、貴重な表土を剥ぎ取ると、不毛の大地になってしまうのです。
こんな事は、その後の耕作を考えたら出来る事では無い。


 以前の写真を見ると、それでも緑に覆われて見えます。
農業委員会の名前がむなしく見えます。彼らの管理能力はそんなものでしょう。


 畑の位置を考えると、山のもっとも深奥な位置。
遠い所、不便なところを意識的に捨てて、平場のハウスに利用したのでしょう。


 ま、農水省の補助金事業なんてこんなものでしょう。
そして、私が考える「農業委員会」の仕事の内容も。
なんだか、むなしい気持ちにさせられ、軽トラで家路に着くスベルべとマックスでした。
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