
間も無く、あたり一面が茅野に変わり様相は一変します。
晩春と初夏の間、僅かな時間だけ自然が見せてくれる風景です。

ほら、もう新たな「茅」が新芽の緑を見せていますよ。
これが夏から秋にかけて、人の背丈を越える、草のジャングルへと変化します。

うーん、どうして今まで食べることを考え着かなかったのかなー。
同じ、野草・植物も所によって食べたり、食べなかったりですよね。

そして、あるところで「イタドリ」を採っていて、夫婦二人で同時に気付いた。
「わー、もったいない。木の芽がいくらでも採れるぞ」ともったいない精神を発揮して二人で採りました。

採った「イタドリ」は、有機石灰20キロ袋を二つ満杯にしてまだ余りある。
ホント、一つの袋でも「ドッコイショ」なんて言うほどの重さです。
さて、問題はこの後始末ですね。
二人で、欠かせぬ晩酌付きの夕食を終え、「ドッコイショ」と腰を椅子にかけて残業開始。
なんと、二晩では終わらず、翌日の朝食後、そしてお昼過ぎの仕事前。
僅かな時間をやりくりしては、皮を剥き樽に漬け込んだのでした。
ま、楽して美味しい物を口にする事なんて出来ませんからね。
こうして、苦労して塩漬け加工にした山菜は(イタドリと同じ樽に独活とワラビも入ります)は冬に楽しみな味覚。
そして、今年からは山の入り口に「地元民以外の山菜採取を禁ずる」なんて大きな看板が経ちました。
楽しみにしている地元以外の方もいるので、可哀そうな面もあるけれど、なにせマナーの悪い人が多すぎる。
農道の通行の妨げになるところに駐車したり、畑の作物を採ったりと常識外れの訪問者も多い。
斜面の農道から上がったばかりの畑でアスパラガスを栽培する人は、道路側の畑での栽培を止めてしまいました。
(終り)