畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

連載20『マタタビ』

2015-05-22 12:32:32 | 山菜


  マタタビ

 作る人も居なくなった山裾の畑跡に、
何株かの手入れもされず半ば野に帰った“マタタビ”がある。

 その蔓の下で、ある年山芋を探していて、地面に落ちている花マタタビを見つけた。
或る種の蜂が卵を産み付けた物だと言う。翌年時期を見計らって採りに行った。
形のよい俗に男と呼ばれるものは既に取られた後だったがそれは、狙いどおり残されていた。

 数十粒であったが念願のものが思いがけず身近で手に入り嬉しかった。
早速塩漬けにして一週間程経って口にしたが普通のマタタビと違うのはその歯切れの良い、口当りだった。
マタタビを漢方薬として使う際は「木天蓼」と言う名前でこの花マタタビを珍重すると言う。

 我家の裏にも何本かのマタタビが植えてある。マタタビは雌雄異株で一本では実が付かないと聞く。
何年かに渡り知人に、苗を貰っては植え、貰っては植えてみたが、中々根付かなかった。
原因は分っていた。猫である。

 植える度に、思わぬ幸運に大喜びで、擦り付いていたに違いない。
家にも近所にもしばらく猫の姿が見えなくなった頃に、根付き何時の間にか実を付けた。
二升ほどの十分自家用に足りる量がなってくれる。
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山菜を食べましょうか(2終り)

2015-05-22 04:07:22 | 山菜

 揚げものは、天麩羅の他にもジャガイモ「インカの目覚め」の丸揚げ。
そして、我が家の定番料理なっている「サモサ」なども。



 先ずはビールで乾杯。
ん、ワイングラスも満たされていますよ。



 「トンボ」さんから頂いた有機栽培米によるお酒も登場。
頂いて以来、ずっと冷蔵庫で保管していました。



 シェフが御持参になったワイン。
10年もので、渋みを感じさせないまろやかな味は最高!



 最後は何を飲んでも酔わないと言う事で35度の焼酎「ホワイトリカー」。
と、言うのは冗談で、右下に見える小さなボトル入りの「シークワーサー」を割って頂きます。



 締めのご飯は手製の「ヨモギパン」と「おこわのお握り」でした。
当然のことながら、ヨモギも桜の花の塩漬けも自家調達の材料です。

 山に行き、一緒に木の芽摘みなどもしたかったけれども時間の関係で出来ませんでした。
でも、楽しいおしゃべりで時間のたつのも忘れるほど。
4時間近い山菜メーンの宴会は、楽しく終えることが出来たのでした。

               (終り)
コメント (4)
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