畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

連載92-1「烏」

2016-12-09 05:44:54 | 暮らし

     

     (カッコおはよう。起きたばかりでスベルべの瞼がはれて、一重だぞ)


          「烏」

 

 あーあ、今年もまたやられてしまった。あいつの好奇心の強さにはいつも参ってしまう。

せっかく植えたサツマイモの苗が、畑から抜かれそして並べられている。

そうカラスの仕業である。

 

 人間の奴め、何を面白そうに植えているのかなー。よし、居なくなったら調べてみよう。

とばかりに引き抜くのである。いやただ引き抜くばかりでは無くて、

またしっかりと並べておくのだから始末が悪い。

 

まるで、苗は配ったのに植え忘れたかのように見えるのだ。

テレビで紹介されたこともあったように、レールの上に石を並べる事さえあると言う。

 

 いたずら者の代表。悪知恵の持ち主。と悪評ばかりのカラスだが、本当は実に知能指数が高く、

驚くべき頭脳の持ち主でもある。

 

 子供のときから、動物好きだった私の愛読書に、「シートン動物記」がある。

その中にもいくつかの言葉を持ち、仲間とコミュニケーションを図る、カラスの生活が紹介されている。

 

 そんな、不思議な小動物、カラスを私は飼育したことがある。

残っている写真で私がその後名付けた「カッコ」の頭を撫でている写真では、

中学校の制帽を冠って写っているから、そんな年齢の時代の事である。

                          (続く)

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雪大根を採る

2016-12-09 04:17:36 | 

 さて、とうとう初雪になりました。

後は少しゆっくりし、気温の上昇を待って一人で山の畑に。

 

 マックスの柿の木は初雪に映えて輝きます。

マックスもいよいよ雪に埋もれて春を待つことになるのでしょう。

 

 この時期になると、畑の中の通路は降り続いた雨で沼のようなぬかるみ。

四駆に切り替えてバックしても、轍はよれよれの苦労の跡。柔らかな畑に落ちたら一大事。

 

 「雪大根」とうたいましたが、そんな名前の大根は無い。

青首系の大根を一度、雪に合わせると別の種類の大根かと思うほどに味が変わるのです。

 

 今年の青首系大根は「耐病総太り」と「英才」の二種類でした。

少し肉質に違いはあるけれど、両方とも雪に遭うと劇的に味が変化します。

 信じられないかもしれないけれど、これは大根の持つ本能で凍らないために糖度を上げるのだとか。

大根が寒さや雪を感じるほどの、五感を持っているとも思えないけれども不思議な話です。

 昨日も洗いながら、鮭のアラか鰤のアラで、煮て食べたくて仕方なかった。

でも、「ほかの煮物があるから今日はダメ」と止められてしまい残念至極。

美味しい大根は次の機会に紹介することにしましょう。

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