畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

やはり気になる「線状降水帯」の傷跡(その2終わり)

2017-09-04 05:44:34 | 自然

 集落の役員は退いたけれど、誰も何も言わないとなると、スベルべの正義感がうずく。

選挙を応援した、高校の後輩でもある市会議員を通じて、市の担当者を現場に呼んだ。

 

  水害による崩壊箇所は、崩壊が始まった斜面の上から見ると、惨状がより分かる。

沢を隔てた、隣の山は畑まで崩壊しても下方に対する危険度は薄い。しかし、この斜面下は農道です。

 

  最も大量に土砂崩壊を起こした場所の上です。

茶色のローム層が剥き出しになり、表土はかなり流れ落ちている。

 初めて見た市の担当者は絶句し、「災害応急には出来ないしなー」などとつぶやく。

初動体制の遅れですね。向こう側の山からは見ていないけれど、見たらこちらの惨状は分かるはず。

 住民も、市職たちも災害に無関心と言うか、危険に対する感性が働いていないなー。

13年前の中越地震の被害も大きかったけれども、今回の水害は影響をもっと長く与え続けると思う。

 

  市職の初めての視察の翌日から、斜面の草刈りが始まった。

こうして、崩壊した斜面全体を調査することによって災害の実態が分かり、対応が協議できるのです。

 

  寺田寅彦の言葉でも無いけれど「災害は忘れた頃にやって来る」を実感します。

最近、50年に1度とか100年に一度とかいう言葉が良く聞かれるけれど、その言葉が多すぎる。

 やはり、地球温暖化の影響が小さくて四季の変化に富む島国、日本列島を席巻し始めた。

そんな風に思え、国の抜本的な対策や、将来を見据えた災害予防措置の展開を期待することにします。

          (終わり)

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やはり気になる「線状降水帯」の傷跡(その1)

2017-09-04 05:16:29 | 自然

 

 7月18日の大水害から40数日が経過した。

一応広域農道と呼ばれる広い農道も無事に通れるようにはなったが、遠くの山肌にも傷跡が見える。 

 

 沢を隔てた隣の山の畑も端から大きく崩れた場所が何か所も見える。

畑にまで被害は及んでいると言う。

 

 

 この崖の下は、魚野川の支流「大沢川」が流れている。

一応一級河川であり、県の管轄で荒れ果てた河川関係の測量調査は進んでいるらしい。

 

 道路や河川はともかくとしても、自然斜面の崩壊は手のつけようもない。

しかし、どうして出来たのか想像も出来ない土柱は、降雨のたびに少しずつ崩れている。

 

 この沢は前にも紹介しましたが、何もない雑草、雑木が茂った斜面だった。

しかし、行き場を失った濁流がわずかな窪みを削り取り、沢を作ってしまったのです。

 ここも手の着けようが無いというか対策は考えられていない様子。

歴史的にはこんな状況が繰り返され、地形が変わったのかも知れないが、見るたびに胸が痛む。

          (続く)

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