畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

連載126「水泳部(金槌がチャンピオンになった)」(その1)

2017-09-29 04:19:06 | 暮らし

      水泳部(金槌がチャンピオンになった)(その1)

 

 娘は小学校4年まで泳ぎができなかった。

いわゆる「金槌」である。これは父親である私の遺伝子が原因だったのかも知れない。


 娘が5年生になっときの事である。学校から帰ってきて「水泳部に入る」なんて言い出した。

親は驚いた。4年生までは泳ぎが不得手、泳げない子供たちが集まる「皆泳教室」の常連。

いつまでも泳げない娘の姿に心配を持ち続けていたのでしたから。


 「泳げないのに水泳部に入るなんて良いのか」と聞くと「だって、5年生は全員が入る」と言う。

母校の小規模校「宇賀地小学校」の良いところでもある。

夏は全員が水泳部。そして冬は全員がスキー部だということを親は知らなかったのでした。


 そして、いよいよ水泳部としての練習が始まった。小学校のプールなんて25メートルの規模の小さい、

そして低学年のことも考えて深さもさほどない。

見学に行って驚いた。なんと泳げなかった娘がみんなの間に入って泳いでいるではないか。

クロール、バタフライ、背泳、平泳ぎとそれぞれの泳法を器用にこなす子供たちがトレーンと呼ぶ、

一列になってプールの外周を回る姿には感動さえ覚えた。


 娘の資質を見抜いた先生は、平泳ぎ「ブレスト」の選手として娘を鍛えた。

一度練習を見に行っただけでそれからは一度も行かなかったが、

娘はめきめきと上達している様子が話しの端からうかがえた。


                    (続く)

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秋の味覚の「アケビ釜」

2017-09-29 04:18:29 | 食べ物

 

 さつま芋を掘って帰る途中、道端に軽トラを停めて何かを採っている男性の姿。

あ、これはアケビ採りだな、もうそんな季節かと思い、別のポイントで軽トラを停め何個かのアケビを発見。

 

 「アケビの中身は熊の食い物で、人間の食い物は皮だ~」と山形の一部の人は言うと聞く。

その言葉に惹かれた訳でも無いけれど、スベルべも皮を食べようと支度を始める。まずは人参炒めて。

 

 次いで、玉ネギ、ナスとみじん切りにして、ひき肉を入れて炒める。

味付けには味噌を使ったけれども、スベルべママの助言で、「神楽南蛮味噌」も少量加える。

 

  炒め終えた肉味噌を、中身、すなわち熊の食べ物を取り去ったアケビに詰める。

ワクワクしてくる瞬間もありますね。料理って作るその過程も楽しみの一つですよね。

 

 炒める際に、アケビの口が開き、中身の肉味噌がこぼれないように木綿糸で縛ります。

爪楊枝で止める方法もあると聞くけれど、この方が万遍無く焼くには適していますよ。

 

 油を敷いたフライパンで、ステーキよろしく裏表両面を焼いたのち、蓋をして蒸し焼きに。

 ジージー、ジュージューと焼ける音も楽しい瞬間です。

 

  ハイ、出来上がりー。と言いたいところだけれど、嬉しくて写真も撮らずにパクり。

実はこれは翌日に撮った写真なんですよ。一度に5個も食べられませんからね(笑)。

 

  で、焼きあがって食べ始めてから撮ったのがこの一枚。

1個を食べ終えてからのシーンですから、皿が汚れてしまっています。

 秋の実りを楽しむ熊では無いけれど、やはり実りの秋は嬉しい。

この名前を「アケビ釜」って教えてくれたのは「ミケ」さんだったかな、ありがとうね。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする