畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

連載196「千鳥破風」(その2)

2019-05-26 04:13:35 | 暮らし

        千鳥破風(その2)

 その奥が板張りの台所で私の記憶が残っている中で、釣瓶井戸から打ち込みの鉄管が打ち込まれ、

手もみのポンプが取り付けられた。

 その鉄管を打ち込むのに天井を破って櫓を組み「もんけん」と呼ばれる鉄製の重りを、

綱で上下して打ち込んでいた事を覚えている。台所は風呂場も兼ねていて、片隅に風呂桶が据えられていた。


 さて、厩を過ぎると左手に一部障子の引戸が有り開けると居間だ。

入ってすぐ右は「火焚き尻」と呼ばれる背丈の低い板で囲まれて、当座の焚き物薪を入れておく設備で、

薪が無くなると厩から持ち込むことになる。


 さてその「火焚き尻」に続いてあるのが、「囲炉裏」だ。囲炉裏は家族の集いの場で赤々と火が燃えている。

時には「かぎ付け」に鍋が吊り下げられ、煮物などが煮立っている。

囲炉裏の脇には灰の中に「火渡し」と呼ばれる弓上の金具などがあり、餅を焼く際には出番となる。


 囲炉裏の脇には「火つぼ」と呼ばれる黒い水を張った甕があり、燃え残った薪は、

赤々としているうちに火箸で掴んで水に浸す。

ジューっと音がして水蒸気が立ち上り、簡便な炭が出来上がるのだった。

          (続く)

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

朝日が当たる我が生まれ里

2019-05-26 04:10:38 | 風景

 忙しすぎて、身体も興奮状態が続いているのか目覚めが早い。

目が覚めると、まだ日は登っていないが明るくなってきた。そうだ、山の畑へ急ごう。

 ずいぶん早くなった日の出の時刻だけれど、山の端からの日の出に間に合った。

今は左奥の「守門岳」と右の「権現堂山」の間から太陽が顔を覗かせる季節です。

 

 太陽は顔を覗かせるとその後は早い。

田植えがほとんど終わったようだけれど、その水田に朝日が降り注ぐ。

 

 中央右手に小学校が見えます。

この日は運動会で、バドミントンコーチのスベルべにも招待状が届いています。

 

 右側、山沿いを走るJR上越線も見えます。

手前の山の斜面は山菜の宝庫で、独活やゼンマイが採れるのだけれどほぼシーズンは終わってしまった。

 忙しすぎて、なるべく考えないようにしているけれど、そろそろさつま芋植えの準備の季節。

20畝以上も作って来たけれど、さつま芋の畝は加えて40畝以上。さて、畝の間隔の目印を作りに行きましょうか。

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする