手前には独活も見えます。
でも、ここから先が危ない。手掛かりになるような木がほとんど無いのです。
こんな風に木が近くに有り、掴ることが出来たら何とかなる。
ま、こんな風にカメラさえ構えることが可能なのですが、掴ることが出来なかったらそれも無理。
もっとも急な斜面の下にはまだ雪も残っていました。
これが例年並みと言われる積雪量だったらまだかなりの雪が残っているはずなのですが。
実はこの沢の始まりは尾根が人工的に開削、加工された跡に見えます。
一説によると、外敵の侵入を阻むための「堀切」では無いかと言われ、他にももう一箇所ある。
そこから始まる沢ですが、長年にわたり雪崩で土が削り取られて氷河のようになったのでしょう。
濡れて光っているのは泥岩ですが、その左右には太いゼンマイが有りましたが採ることは不可能。
下降しながら採ることは可能な場所も有るのだけれど、木が生えてなかったらそれも不可能。
雪が多い年は、雪が溶ける順番にゼンマイも出るし、雪自体が踏み台のようになって採れます。
こんな小雪の年は絶対に採ることが不可能。
ゼンマイにはゆっくりと養生してもらい、大きな株、太いゼンマイに育ってもらいましょう。
(終わり)