以前は「インカのめざめ」を種芋で10キロも作っていました。
インカのめざめ(その1)
畑の入門編のようなジャガイモだが、その種類は多くそして今でも新品種が生まれ続けている。いや、作られ続けている。
物好き、好奇心の強い私はジャガイモ作りも、一般的な「男爵」や「メイク―ン」だけでは物足らず、種苗メーカーのカタログを見ては新しい品種を取り寄せて作った。そのうえで有難かったのはJAの存在。ジャガイモの種芋注文書には代表的な、「男爵」「メイクイーン」「きたあかり」の欄があるほか、「品名欄にない品種については別欄にご記入ください」なんて有ったのです。
実際、担当者泣かせのように一時期は何種類もの種芋を注文しお世話になったものだ。「インカのめざめ」と言う、神秘めいたように名前に惹かれ注文したのもそのJAだったかも知れない。
ジャガイモは南米のアンデスが原産地とされている。インカと言う名前が一部につくこのジャガイモには興味をそそられた。もっとも、ジャガイモは直接アンデスから日本に来たのではなくて、ジャカルタ辺りで作られていたものがオランダ人によって持ち込まれたのが起源とされている。つまり、ジャガタライモであり、ジャガイモとなるわけだ。
(続く)