畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

連載245「イチゴ」(その1)

2021-05-16 04:47:23 | 暮らし

     イチゴ(その1)

 我が家の山の畑は、我が家とは100数十メートルの標高差がある。若い働き盛りの時代を岐阜県で過ごしていた父母は、終戦の何年か前に、故郷に帰ってきた。好奇心も高く、新しもの好きだった父母が植えたのであろうが、私が物心つく頃から、その高い山の畑の一部にイチゴが植えられていた。

 毎年植え替えをしなければならないイチゴだが、忙しさに省略されていたようだ。植え替えをしないで株が混んだところには小さな実しかつかない。

しかし、良くしたもので勝手に伸びたランナー(ほふく茎、ほふく枝とも呼ぶ)が大きな実も付けていた。

 まだイチゴを栽培する人が少なかったのか、我が家のイチゴを買い求める人もいて、小遣い銭程度のお金にはなっていたようだ。

          (続く)

 小さな地方紙「越南タイムズ」に「魚沼の日々」というタイトル名で連載を続けています。当ブログには切れ切れの掲載で、読みにくい点も多いかと思います。今、まとめて自費出版をしようと発注済み。当初、5月13日に完成予定でしたが、印刷会社の関係で伸びてしまいました。5月18日か19日には完成すると連絡が入っています。

コメント (2)
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