山の我が家の畑の隣は、耕作放棄地と化している。
耕作をやめてから、10年近い時間が流れたのかな。緑一色です。
緑一色をオールグリーンとか「リュウイーソ」と呼ぶのは麻雀(笑)。
そんな言葉が頭をかすめる中、一直線に伸びる獣道を見つけた。クマではないな。
この耕作放棄地の片側にこんなに太い、アスパラガスのようなワラビが出る。
ひそかに、このワラビの根を掘り取って栽培しようかと、思い続けています。
ワラビを採って、軽トラに帰ろうとしたその時です。
隣の杉林から、大きな物音共に二頭のカモシカが走り出してきた。
とっさにポケットからカメラを取り出し「止まれっ!」と叫ぶ。
そんなことを言っても立ち止まる相手ではない。カメラが起動したのは走り去った後。
でも、ほらかろうじて間に合い、一頭の後ろ姿だけは捉えることができた。
耕作放棄地の緑色、スギナの中にははっきりと二頭の足跡。
これが、カモシカではなくてクマだったら大変なことでしたね。
以前は深山でなくては目にすることが無かったカモシカです。
身近に近づいたのか、この山が深山化してしまったのか、驚くような現実です。