マックスはどんな日でも、軽トラを動かそうとすると、乗りたいとせがむ。
雨の日のハウス、温室内の仕事にも同行します。
なんだか、スベルべトーちゃんと一緒だと安心するようです。
でも、15歳を迎える頃から、急激に老化が始まってしまった。
軽トラに乗る時の体制も、昔は反対側のドアにぶつかるほどの勢いで飛び乗った。
でも、今は調子が良くても、這い上がる程度。
乗ろうとして戸惑っている時は「いーかー、どっこいしょ」なんて声を掛けて抱き上げる。
昨夜も、その前の晩も夜なかに吠えて起こされた。
眼が覚めると、階下に降りるがマックスは表に出て吠えている。
もう耳はほとんど聞こえないのだけれど、抱きしめて撫で「ほら、夜だよ寝んね」と言い聞かす。
安心したかのように小屋に入り込むけれど、やはり少し認知症気味なのかも知れない。
マックスが我が家にやって来たのは15年前のゴールデンウイークだった。
少し大げさにいえば、苦楽を共にしてきた。って感じです。
あの、10年前の中越地震。そして3年前の新潟福島豪雨とマックスと共に経験しました。
登山にも何回も同行し、新潟・山形県境の「日本国」までも、長距離遠征して登ったものです。
マックスも、こんな風に眠りながら、そんな日々を思い出して夢見ているのかも知れない。
どう考えても、悲しいけれど別れの日もそう遠くないように思える。
マックスは夢の中で、遠くどこかへ行ってしまった、仲の良かった「ロン」や「ワンタ」や、
ライバルだった「ポチ」や「チャー」や、小柄で可愛かった「モモコ」を思い出しているのかも知れない。
仲良しもライバルもみーんな遠いどこかへ行ってしまって寂しいマックスです。
「大丈夫?マックスが居なくなっても?」なんて言われるけれど、人が心配するほどじゃないよスベルべは。
と、言えるほど落ち着いて見送ろうと覚悟を決めつつある飼い主スベルべです。